ドローン関連事件・違反事例まとめ

espionage-407392_1920近年、ドローンによる事故や違反事例がメディアを賑わすことも増えてきました。このような中で、ドローンを操縦する人・活用を考えている人どちらも、安全管理を徹底し法律に従った運用をすることが求められています。

しかし現状では、一部のドローンの個人の利用者や空撮業者が、対策を怠ってしまったがために事件を起こしてしまったという事例が存在します。そこで本記事では、実際に発生したドローン関連事件・違反事例を特集していきます。

1.首相官邸でのドローン落下事件

2015年4月22日、永田町にある首相官邸の屋上において、「放射性セシウム」が検出された容器が取り付けられたドローンが発見されました。操縦していた男性によると、反原発を目的としてブログで公開中継をしていた途中で通信が途切れ、落下したとのことです。男性は最終的に自首し、威力業務妨害で逮捕されました。

参考:「官邸ドローン事件の被告に有罪判決 東京地裁」朝日新聞Digital

http://www.asahi.com/articles/ASJ2J3JJDJ2JUTIL00W.html

こちらはもっともポピュラーなドローン事件といえるでしょう。

この事件をきっかけとして、日本国内においてドローンの危険性が連日メディアで取り上げられました。これに伴いその後、「重要施設周辺で原則飛行を禁ずる」というルールなど、ドローンへの規制が強化されました。また、ドローン製造メーカー最大手のDJI社は、首相官邸や皇居の半径1km以内で飛べないように設定するという措置をとりました。

*なお、この事件後にドローンの売上が爆上げし、その認知度をあげる大きなきっかけにもなったようです。複雑ですね。

参考記事:[ドローン法を解説Vol6]「重要施設」は飛ばしちゃいけないってどういうこと?

http://droneagent.jp/times/archives/category/news/

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2.ヒースロー空港での航空機との接触事件

2016年4月18日、イギリスのヒースロー空港においてドローンが着陸態勢中のブリティッシュ・エアウェイズ機(乗員乗客137名)に接触するという事件がありました。飛行機は安全に着陸できたものの、ドローンが万が一エンジンに吸い込まれていたら大惨事になっていたといわれています。

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他にも、英国の航空機のニアミスを調査する専門団体によると、以下のように高頻度で、ドローンの機体への接近が報告されています。

・2015年9月30日――ヒースロー空港接近中のA319機の操縦室から9メートル以内を小型ドローンヘリが通過。

・2015年9月22日――ヒースロー空港を出発したB777機の右舷25メートルをドローンがニアミス。上空2000フィート。

・2015年9月13日――テムズ川上空からロンドンシティ空港に接近中のE170機から約20メートルで、「風船のような」中心部のある銀色ドローンがニアミス

・2015年9月13日――スタンステッド空港離陸直後のB737機の上方5メートルを、ドローンがニアミス。上空4000フィート。

・2015年8月27日――マンチェスター空港に接近中のD0328機から50メートル以内をドローンが飛行。上空2800フィート。

引用:UK Airprox Board

http://www.airproxboard.org.uk/home/

そして日本国内では、このような航空機との接触事故を予防するためにも、改正航空法によりドローンの飛行ルールが規定されているため、ドローン利用者は注意する必要があります。

参考記事:[ドローン法を解説Vol4]ドローンに対する法律の規制ってどうなっているの??

http://droneagent.jp/times/archives/846/

3.電波法違反でイベント空撮中の空撮会社が摘発

2015年5月20日、神奈川県においてマラソン大会のドローン空撮を行っていた事業者が、電波法4条への違反を理由に摘発されました。具体的には、総務省により禁じられている周波数帯を用いるドローンを使用したことが摘発理由とのことです。ドローンは操縦・撮影に電波を用いることから、電波法の規定を順守することが求められます。

参考記事:[ドローン法を解説シリーズ]電波法とドローン飛行の関係性について解説

http://droneagent.jp/times/archives/1189/

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4.マラソン大会中のドローンと人との接触事故

2014年11月3日、「湘南国際マラソン」において空撮ドローンが墜落し、大会関係者1名が負傷するという事件が発生ました。墜落したドローンは大会に協賛した会社がプロモーション映像の撮影用に飛ばしていたもので、離陸後1分ほどで墜落しました。墜落原因は、バッテリー不足であったとも言われています。

現在では、人口密集地やイベント会場での飛行が原則として禁じられています。しかし、それでもドローンを飛行させる以上人や物との接触事故の危険性はあるため、万全の安全対策を行う必要があります。

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5.JR宗谷線の高架橋へ風にあおられ落下

2015年5月24日、ドローンを練習中の男性が、「ドローンを風にあおられ見失い、高架橋に落としたかもしれない」という通報をしました。ドローンは発見され、列車の運行に問題はなかったものの、警察により過失往来危険の疑いで取り調べを受けました。ドローンは一見簡単に飛ばせるようにも見えますが、風や雨の中での飛ばし方や緊急時の機体の対応方法などの高度なスキルが求められます。そのため、練習や経験を積むことが大切といえます。

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いかがでしたでしょうか。日本国内においても毎月、ドローン関連事件や違反事例が発生しています。

ドローンによる法的責任・賠償責任を負わないためにも、ルールの順守や安全対策を徹底した運用が求められます。