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[UAV(ドローン)測量講座]ドローンで建物や銅像を3Dモデル化する方法(3Dモデル作成編)

本記事では、実際に15Mある銅像をドローンで撮影して、その画像から3次元モデル化する方法を解説したいと思います。前編の飛行・撮影編では、実際に現地で撮影する方法を解説していきました。今回は、撮影したデータを3次元化するソフトウェアを使って実際に3Dモデルを作成していきます。

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本記事では、実際に15Mある銅像をドローンで撮影して、その画像から3次元モデル化する方法を解説したいと思います。建物の3D化も同様の方法で行えるため、高層構造物やお城などの文化財の現在の記録として活用が始まっています。
前編の飛行・撮影編では、実際に現地で撮影する方法を解説していきました。今回は、撮影したデータを3次元化するソフトウェアを使って実際に3Dモデルを作成していきます。

3Dモデル作成 ソフトウェア比較表

ドローン(UAV)で撮影した画像から3次元データを作成するために使用出来るソフトウェアはいろいろありますが、メジャーなものとしてはAgisoftのPhotoScan、Pix4D Mapper、Pix4D Cloud、DroneDeployの4つです。
それぞれ特徴があり、簡単に比較すると下記の表の通りです。
製品名 PhotoScan Pix4D Mapper Pix4D Cloud DroneDeploy
3D処理 ローカル クラウド
PCスペック 高スペックPCが必要 高スペックPC不要
ライセンス 買い切り 買い切り、または

サブスクリプション

サブスクリプション
機能 多機能 少機能
操作 複雑 シンプル
ローカライズ 日本語対応 英語のみ
今回は簡単に作成出来るクラウドタイプのサービスでやってみたいと思います。
その中でもDroneDeployは「地形」・「構造物」を選択出来るので、今回はDroneDeployの「構造物(Structure)」モードで作成してみます。
(ちなみに、Pix4DとDroneDeployは、DJI GS Proのような自動航行撮影アプリもあります。)

DroneDeployへ画像をアップロード

まずは、DroneDeployへアクセスし「Sign Up」からアカウントを作成。
価格は$99/月のPro版と、$299〜/月のBusiness版の2種類ですが、はじめの30日は無料トライアルが出来るので気軽に試して機能を確認する事が出来ます。
「Upload」ボタンをクリックします。
 
 次に、「Map Name」に名前をつけ、「Map Type」で「Structures」を選択。
「Select Photos」から撮影した画像をアップロードしたらあとは待つのみ!
クラウド(DroneDeployのサーバー)での処理となるため、PhotoScanやPix4D Mapperよりも早く仕上がるのも魅力です。画像の枚数にもよりますが、数時間で3Dモデルが完成します。
 

完成した3Dモデル

DroneDeployのここが凄い!

Pix4Dと比べて日本での知名度の低いDroneDeployですが、個人的にはとても大きな可能性を感じています。
その一番の理由がこちらのAppStore!
DroneDeployユーザーがどんどんアップロードしていくドローンで撮影した画像やそこから作成した2D/3Dのデータをサードパーティが活用出来るAPIを公開しています。
既に、精密農業の生育状況データ分析サービス、飛行ログサービス、ファイル共有サービスなどなど、様々なサードパーティアプリが公開されています。3Dプリントサービスなんかもあるので、今回のように作成した構造物を実際に3Dプリントして自宅にお届けという事もできちゃうようです。約7.5cm四方で$99〜(日本に送ってくれるかは未確認です。)

チュートリアル動画もとても充実しているので、是非お試し下さい。

開発者向けチュートリアル:https://www.youtube.com/playlist?list=PLqOge_z8yN2EJ4ftDaY1XdbaneCRQTnvq

一般ユーザーチュートリアル:https://www.youtube.com/watch?v=9kVCERyV7qE&list=PLqOge_z8yN2FSSsfc6ddBE8zAU59WWGHq

まとめ

ドローンで構造物をスキャン、3次元化する方法を「飛行・撮影編」「3Dモデル作成編」と2回にわたって解説してきました。ドローンを使った3Dモデルは、土木・建築・防災から観光・エンターテイメントまで活用方法はどんどん広がってきています。
DroneAgentでは映像空撮だけでなく3Dモデル作成のためのドローン空撮も行っています。興味のある方はお気軽にご相談下さい。

九州DroneExpo in Soo!

撮影にご協力頂きました、鹿児島県曽於市で4月22日・23日に九州ドローンExpo in Sooが開催されます。
ドローン芸人の谷+1さんのドローンパフォーマンスショーや野波先生を招いてのシンポジウム、ドローンレースなど見どころの多いドローンの祭典。
是非お出かけ下さい。
  • 桑水 悠治
  • 2012年から、米AppAnnie社日本担当GMとして、大手IT企業のマーケティング戦略支援。 退職後、鹿児島県霧島市でドローンに魅了され、株式会社FLIGHTS取締役/パイロットとして活動。 DJIインストラクター資格も所有。
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