[“電波法“とは?]ドローン関連法をパイロットが解説 ~許可取得の方法まで~

岩本守弘
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岩本守弘

こんな感じの内容です!

改正航空法のみならず、他にも守るべきドローン(無人航空機)のルールを詳細に解説します。今回は、電波法です。ドローンは、目に見えない電波を使って操縦しています。その電波にも明確なルールが存在します。ドローン運用で考えるべき電波法とは何でしょうか?

目次

 

ドローンは何で遠隔操作されているか?

ドローンの飛行に関して、しっかり理解し、守るべきルールが改正航空法以外にもたくさんあります。今回は「電波法」です。

現在DJIなどの主力ドローンは、2.4GHz帯の電波を使って操縦をしています。また映像の伝送にも電波を使っています。Mavic Proなどはメーカー公称で4Kmも操縦可能となっています。この電波の公平かつ能率的な利用のために定められたルールが電波法です。

電波は目に見えないため、知らない間に違反行為を行なっている可能性があります。注意して下さい。

無線局の開局と技適マーク


本来、電波を発するコントローラーを使って、ドローンを操縦する行為は「無線局の開局」にあたります。そして、この「無線局の開局」をするには総務大臣の免許を受けなくてはいけません。DJIのドローンを操縦していて、総務大臣の免許を求められた事は無いと思います。そして、免許を取得して下さいと言われた方もほとんど居ないと思います。では、無免許状態なのか?と言うと違います。

ここには二つのポイントがあります。


第一のポイントとして、メーカーが「この電波を発する機器は、日本の電波基準に適合させて作りました。」と総務省チェックを受け、その適合証明として「技術基準適合証明等のマーク」通称「技適マーク」が機器にプリントされています。つまり「世界中で販売していますが日本国内(正規ルート)で販売しているものは、日本のルールに沿ってますよ。技適マークついてるでしょ」と言う事です。

第二のポイントは、免許が不要なカテゴリー属しているからです。「発射する電波が極めて微弱な無線局や、一定の技術条件に適合する無線設備を使用する小電力無線局については、無線局の免許及び登録が不要です。」と言う部分に該当します。4kmも遠隔操作できるドローンの電波も、様々な電波を発する機器の中では弱い無線局なのです。

この技適マークと免許不要カテゴリーのセットで、電波法違反にならずに飛行させる事が出来るのです。

どんな時に違法になるの?

正規品を購入して普通に飛行させている分には、違反になる事はありません。注意するのは下記のような場合です。

・安かったので並行輸入品を購入した。
・海外に行った時に購入した。
・中古品を購入したが技適マークが付いていない。
・ネットの記事を見て飛距離が伸びるように改造を行った。

並行輸入品と海外での購入は、同じような意味合いになりますが、日本のルールに適合した製品では無いと言う事です。海外では、日本で許可されていない電波帯を使っていたり、日本よりも電波の出力が大きかったりします。つまり電波法のルール違反したものになります。

問題は、国内品も海外品も見た目には全く違いがない事です。明確な違いは、技適マークの有無です。最近はAmazonやヤフオクなどでも、少しだけ安い並行輸入品が簡単に購入出来ます。知らない間に電波法違反になっている可能性がありますので注意して下さい。出品者に質問するなどして、必ず技適マークが付いている事を確認してから購入して下さい。
中古品も同じです。技適マークがなければ、海外製品の可能性が高いです。

最後の改造ですが、製品として出荷されている状態が技適マークが与えられる状態です。改造して何かを変えてしまったら、それは別のものになってしまいます。もし改造した場合は、個別に技適の申請を行わなくてはいけません。改造は事故に繋がる可能性も高いので、やらない事が基本です。


アンテナに装着して電波の飛び方(指向性)を代えて飛行距離を伸ばす製品は、電波法的には違反ではありません。しかし、スイーツスポットを外すと急激に電波状態が悪くなるケースも多々見受けられますので、注意して下さい。

 

ドローンレースは別物!

そして最後に補足の情報です。
ドローンレースが大きく注目されてきています。昨年、ドバイで行われた世界大会では15歳の少年が優勝して話題になりました。しかし、「空撮もレースも同じでしょ!」と思っていると大違いです。

現在、ブームに合わせて色々な製品が出てきていますので一概には言えませんが、大半のものは空撮用ドローンとは別物です。使用している電波帯も免許が必要な帯域を使っています。機体だけ購入すれば始められると言う事ではありませんので注意して下さい。

電波に関しては、こちらの記事で詳細を記載しておりますので、ご確認を頂けますと幸いです。

【ドローン空撮のプロ講座】電波と周波帯をわかりやすく解説

なお、ドローンレースを始める時は、事前に専門ショップ等で情報収集されてからが良いと思います。

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