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[FAA取得への道]FAAライセンス取得手続きの流れを説明します!【徹底解説】

FAA連邦航空局、 (Federal Aviation Administration)は小型ドローンの商業利用に関する規則(14 CFR part 107)を施行されました。仕事で使う予定があり、私もこの資格を最近取得しました。その経験を基に、FAAの法律とはどういうものか、取得のためのプロセスなどを簡単ですがお伝えできればと思います。

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2016年8月29日(現地時間)から、FAA連邦航空局、 (Federal Aviation Administration)は小型ドローンの商業利用に関する規則(14 CFR part 107)を施行されました。仕事で使う予定があり、私もこの資格を最近取得しました。その経験を基に、FAAの法律とはどういうものか、取得のためのプロセスなどを簡単ですがお伝えできればと思います。

本記事は初めてFAAのライセンスを取得される方向けに記述しています。

FAAのライセンス、どういう時に必要なの?

アメリカでドローンを飛行させる場合、必ずライセンスが必要という訳ではありません。以下のような商業目的で使用する場合に必要になってきます。

  • 空撮業者
  • 点検、測量
  • 農薬散布など

趣味で飛行させる場合は、特にライセンスは必要なく、機体の登録だけで手続き上は飛行することができます。

商用利用目的でドローンを使用する場合の要件

それでは、簡単にFAAの概要について見ていきましょう。

参照:https://www.faa.gov/uas/getting_started/

こちらの表、左の列は趣味で飛ばされる方用なので、今回は右の商用利用目的で使われる方用の列を見ていきます。

パイロットの条件

機体要件

  • 0.55 lbs. (250 g) 以上、55 lbs. (25 kg) 未満の機体であること
  • 機体登録をしていること
  • 飛行させる前に機体の安全性をチェックしていること

空域

  • クラスGであること、
  • クラスB、C、D、Eの空域ではATC(航空管制官とのやりとり)が必要

操作する際のルール

  • 目視内であること
  • 対地高度が400ft以下であること
  • 日中の飛行であること
  • 最大飛行速度は100マイル/時(160km/時)以下であること
  • 他の航空機に対し航路を譲ること
  • 人の上は飛行させない
  • 走行中の車内から飛行させない

これらは、連邦航空法Part107に順じています。

上記禁止されている飛行方法でも、waiverと呼ばれる申請手続きを行い、FAAの許可がおりれば以下のような飛行が可能です。

  • Operation from a moving vehicle or aircraft (§ 107.25)
  • Daylight operation (§ 107.29)
  • Visual line of sight aircraft operation (§ 107.31)
  • Visual observer (§ 107.33)
  • Operation of multiple small unmanned aircraft systems (§ 107.35)
  • Yielding the right of way (§ 107.37(a))
  • Operation over people (§ 107.39)
  • Operation in certain airspace (§ 107.41)
  • Operating limitations for small unmanned aircraft (§ 107.51)

 

もう少し詳細に見ていきます。

パイロットの条件

  • 16歳以上であること
  • 英語の読み書きができ、話せて理解できること
  • 心身ともに操縦するのに問題ないレベルであること
    *有人航空機の場合、身体検査が行われるのですが、小型ドローンの場合は特に身体検査は必要なく、自己判断になります。
  • FAAテストに合格すること

FAAテストの申請方法

申し込み手順

1.テストセンターの予約をとる

2.テストに合格する

60問中、70%以上で合格。問題は4択からの選択式。制限時間は2時間。

テスト項目

  • Regulations
  • Airspace classifications and requirements
  • Meteorology
  • Aircraft performance
  • Emergency operations
  • Crew resource management
  • Radio communication procedures
  • Human factors
  • Aeronautical decision making
  • Airport operations
  • Maintenance
  • Preflight inspections

 

こちらが、実際のテストのサンプルになります。

英語能力も少し必要になってきますが、それよりもどれだけ問題量をこなしているか、が合格するかどうかを左右すると思います。

3.ライセンスの発行

FAAのHPより、IACRAというシステムから個人情報などを入力し、登録します。テストに合格すると、17桁の証明書番号がもらえ、そちらも必要になってきます。

申し込み手順

1.FAA IACRAシステムを使用して登録する

2.ユーザー名とパスワードを入力し、ログインする

3.”Start New Application” をクリックして、下記選択項目を選ぶ

1)Application Typeを “Pilot”で選択

2)Certificationsを”Remote Pilot”で選択

3)Other Path Informationは特に選択しなくて良い

4) Start Applicationをクリック

4.個人情報などの質問項目を入力

5.“Prompt”が表示されたら、17桁の証明書番号を入力

(注:IACRAに表示されるのに、テスト受講日から48時間かかる場合があります)

6.申請書に電子署名を行い、提出

同時にTSAと呼ばれるバックグラウンドチェックも行います。こちらも指定のフォーマットがあるので、そちらを入力するだけでOKです。

全て完了すると、一時的な証明書が発行されます。

その後、3ヶ月以内に本ライセンスが発行されます。

 

ちなみに、私の場合のスケジュールは以下のような流れでした。

2月22日 テスト
2月25日 IACRAに申請手続きを行い、一時的な資格が発行できるように
4月12日 ライセンスが発行される
4月24日 自宅にライセンスが郵送される!

 

飛行エリア

アメリカでは、空港の近くでは、空港の規模などによってドローンを飛行させられる条件が変わってきます。ClassAからClassGまでの空域があり、航空図にこのエアスペースが記載されています。

参照:https://www.faasafety.gov/gslac/ALC/course_content.aspx?cID=42&sID=505&preview=true

 

ClassA

18000MSL以上の空域。小型ドローンの飛行は禁止されています。

ClassB、C、D、E

ATCの許可をもらえれば、ドローンの飛行は可能です。空港の規模によって、B、C、Dが分かれています。

ClassG

特にATCの許可も必要のない空域です。

 

空港の周り以外には、Special Use Airspace (SUA)と呼ばれる制限空域や禁止空域もあるので、その辺りも注意して飛行することが必要です。

 

地図で確認することもできるのですが、FAAから出しているスマホ用アプリがあり、それを見れば飛行させることが可能な空域が簡単にわかります。

B4UFLYhttps://www.faa.gov/uas/where_to_fly/b4ufly/

iPhoneとアンドロイド両方のアプリがあります。日本ではダウンロードできませんので、使用される際は現地でダウンロードしてください。

機体登録について

アメリカで飛ばす場合、パイロットのライセンスだけでなく、機体の登録も同時に必要になります。機体の重量は、0.55 lbs. (250 g) 〜55 lbs. (25 kg) と定められており、250g以下の場合は特に登録が必要なく、25kg以上の場合は別の登録が必要になってきます。

また、機体登録に関しては趣味で飛ばす場合でも必要になります。

登録手順

1.サイト訪問 (registermyuas.faa.gov

2.“REGISTER”をクリック

3.EmailとPWを入力し、アカウントを作成(13歳以上でないと登録不可)

4.ドローンを趣味で使用する場合は左、商業目的で使用する場合は右を選択

5.情報の入力

商用利用の場合

登録料:$ 5

記入項目:

  • 名前
  • 電話番号
  • 住所
  • メールアドレス
  • お支払い方法(クレジット/デビットカード)
  • 組織名
  • 事業内容(DBA(Doing Business As))
  • ドローンの詳細(タイプ、メーカー、シリアル番号、モデル)

商用利用で登録する場合、各ドローンは個別に登録する必要があります。1つのアカウントから管理できますが、各ドローンに対して5ドルの登録料がかかります。有効期間は3年間です。

趣味利用

登録料:$ 5

記入項目:

  • 名前
  • 電話番号
  • 住所
  • 電子メールアドレス
  • お支払い方法(クレジット/デビットカード)

趣味目的で登録するときは、同じ登録番号で複数のドローンを登録することが可能です。1つの登録番号につき登録料が5ドルです。有効期限は3年間です。

6.ドローンに登録番号を貼る

特にシールなどをもらえる訳ではないので、ステッカーを自作したり、マーカーで記入したり、直接ドローンに番号が記載されて入れば問題ありません。

また、日本から機体を持参する場合は、現地での登録が必要になりますので気をつけてください。

参照:https://www.faa.gov/uas/getting_started/fly_for_fun/

まとめ

こちらに書いてある内容については、ほぼFAAのHPに記載されています。本記事はあくまで参考程度にして、実際海外で飛行される際は最新の現地の法律やルールなどを確認してから飛行させてください。

弊社では海外での空撮も行なっております。行ったことのない国でも、きちんと調べて、安全なフライトを行うよう心がけております。依頼・相談につきましては、お気軽にご連絡ください。

参照:DroneAgent

  • 堀内亜弥
  • 航空機の専門商社を退職後、渡米し小型飛行機のトレーニングを受ける。その後、著名な操縦士数名からドローン操縦訓練をうける。 DJIインストラクター資格、JUIDA認定座学・実技講師資格を所有。
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