【ドローンとは】空撮ドローンの歴史 -2010年〜2017年のドローン革命に迫る

FLIGHTS編集部
この記事を書いた人
FLIGHTS編集部

こんな感じの内容です!

最近になってドローンの空撮による映像をテレビなどでよく見かけるようになり、以前よりもドローンが身近に感じてきたのではないでしょうか? では、そのような空撮はいつからされるようになったのかご存知ですか? 本記事ではドローン空撮に焦点を合わせて、空撮用ドローンの歩んできた歴史を紹介していきます。

目次

昨今のTVなどでもドローンの空撮による映像は欠かせないものとなってきました。今では、アマチュアのドローンカメラマンといった方達も多く生まれています。もちろんドローンへの規制はあれど、その中身も明確になってきており、ドローンが以前よりも身近に感じてきたのではないでしょうか?ただドローン空撮、そもそもドローンはいつから存在するかご存知でしょうか。今のドローンの形態に至るまでには長い過程がありました。
本記事ではドローン空撮に焦点を合わせて、空撮用ドローンの歩んできた歴史・進化の過程をお話していきます。

[toc]

空撮用ドローンの登場(2010年〜)

空撮用ドローンの先駆けはフランスのParrot社で、2010年に「AR Drone」を発売しました。
それまでは軍事用・産業用のドローンばかりで、一般消費者向けの空撮ドローン業界は存在していなかったので、非常に革新的な製品でありました。
Wi-fi につないでスマートフォンで操縦できる機体やFPV機能など、今考えると当たり前とも思える性能の数々はこのドローンから始まったと言っても過言ではありません。
2012年までに数十万もの「AR Drone」を販売し、多くの人にドローンの様々な産業への利用を促すことになりました。
けれども、この時点ではドローンとは単なる空飛ぶカメラ以上のものではありませんでした。

空撮用ドローン業界の盛り上がり

Parrot社が初のドローンを発売した後、他のメーカーもそれに続いて各々のドローンを開発し発売を始めました。
現在ドローン業界で圧倒的な存在感を見せているDJIや、そのDJIを由来とする3DR社が参入したのです。

カメラ機能とバッテリー寿命の向上

中国メーカーDJIが初めて発売したドローンである「Phantom1」は、GoProなどと互換性のあるアクションカメラを取り付けて空撮する仕様になっていました(後の3DRも同様)。
そのため統合されたカメラがなく、約15分のフライトに対して、撮った映像を飛行完了後にチェックするほかないという不都合がありました。
しかし、その後カメラを内蔵した新モデルをすぐにリリースし、バッテリーの改善や他の新機能の追加もなされました。
このようにフランスや中国でドローンが開発されていた一方で、アメリカの3DRがオートパイロット機能、フォローミー機能をドローン史上で初めて導入した「IRIS+」を発売しました。
これによって、DJIと3DRはどちらが個人向けドローン業界のリーディングカンパニーになるかを争うことになりました。2015年、転機が訪れます。何千万ドルもの資金を調達した3DRが、主力の製品として「Solo」を開発して発売したのです。

これに対して、DJIの創業者であるFrank Wang(フランク・ワン)はカリフォルニアを訪れ、3DRの買収を提案しましたが3DRのCEOであるChris Anderson(クリス・アンダーソン)はこの提案を辞退しました。
しかしながら、追うようにしてDJIが「Phantom3」を発売すると、「Solo」の売り上げを上回り、ドローン市場ではDJIが有利になりました。
さらに3軸ジンバルの4Kのカメラを搭載した「Phantom3Professional」が発売され、3DRは窮地に立たされるようになり、製造上の問題とコストの理由によって優位な立場を失いました。

 

センサーと障害物回避機能の搭載

度重なるドローン開発によって、カメラの性能やバッテリーの寿命に対する不満が少なくなった一方で、人々の関心は安全性と離着陸機能の向上に向かうようになりました。
Yuneec社はIntelのRealSense コンピュータビジョンシステムを搭載し、衝突回避機能が搭載された初の個人向けドローンである「Typhoon H」を発表しました。
*国内では「Typhoon H」は未発売ですが、最新のDJI製品には障害物センサーは標準搭載されるようになりました(2017年8月現在)。

もちろん、Yuneec社の発表の数ヶ月後にはDJIの「Phantom4」が発表され、同様に安全が確保できる機能の搭載がなされるようになりました。

 

ドローンを持ち運ぶ時代へ(2017年〜)

一般消費者に対する個人向けのドローンは登場以来、革新的な機能を備えてきましたが、最近はその持ち運びやすさへと視点がシフトしてきています。
いかに簡単に持ち運んで撮影するか、そこに焦点が当てられ、複数のメーカーが小型のドローンを開発し、販売しています。

携帯性が重視されていることを示す代表例としては、DJI製品の「Mavic Pro」・「Spark」やZeroTech社の「Dobby」が挙げられます。
「Mavic Pro」は折りたたむことができ、持ち運びが容易です。「Dobby」は機体が200g以下で、「Spark」はDJI製品の中で1番小さく持ち運んで自撮りでの使用が想定されていて、ジェスチャーで動かせる機能まで搭載しています。
個人が飛ばして自撮りなどを楽しめるドローンの市場がターゲットとなっているのです。

 

ここで一言メモ(ドローンの歴史とは?)

そもそものドローン自体が現れたのは意外にも歴史的に古く、第二次世界大戦頃だとする説があります。
最初は軍事用として使われていました。訓練時のターゲット、爆撃や偵察のための無人航空機として利用されていた歴史を持ちます。
その後、農薬散布に使うヘリコプター型のドローンが民間に向けられたものとして使われるようになりましたが、比較的最近になるまで空撮用のドローンは登場していませんでした。

 

まとめ

前述したように最近の流れとして、プロ向けの高性能大型なドローンよりも持ち運びに便利な小さい機体が発売されるようになっています。
このまま現在の傾向が続くのであれば、これからは空撮用だけでなく、自撮り用ドローンなどをスマートフォンのように一般の人々が当たり前に持つ時代が来るかもしれません。

手軽に買うにしては高い価格と、国内で飛ばすには申請が必要となる機体200gの壁さえ突破できれば、ドローンのさらなる普及がなされることでしょう。

 

「ドローンのiPhone」とも言えるスタンダード機体、Phantomシリーズ代表作はこちらのPhantom4 Proになります。

Phantom 4 Pro

 

持ち運び可能な小型ドローンとして爆発的に売れているのが、こちらのMavicAirです。

【即納可】 Mavic Air (アークティックホワイト)

【即納可】 Mavic Air Fly More コンボ (アークティックホワイト)

 

東京海上日動ドローン保険