【実は奥が深い!?】どれを買えばいいの? SDカードの選び方!【ドローン空撮】

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こんな感じの内容です!

ドローンを飛ばす目的は人それぞれだと思いますが、空撮のために飛ばしている人も多いのではないでしょうか。そこで必須になってくるのが、動画/画像の保存場所です。現在のドローンはmicro SDカードというメモリに保存するのが一般的になっています。そこで、今回は、ドローン空撮において、どのようにSDカードを選べばよいかをご紹介します!

目次

ドローン空撮には必須のmicro SDカード!

ドローンを飛ばす目的は人それぞれだと思いますが、空撮のために飛ばしている人も多いのではないでしょうか。そこで必須になってくるのが、動画/画像の保存場所です。現在のドローンはmicro SDカードというメモリに保存するのが一般的になっています。ですが、4K映像や高ビットレート映像を収録すると、容量や転送速度が大切になってきます。そこで、今回は、ドローン空撮において、どのようにSDカードを選べばよいかをご紹介します!

micro SDを選ぶポイントは2つ!

Amazonでmicro SDと検索しても、本当にたくさんの種類/メーカーのSDカードがヒットします。その中で、ご自身の用途に合ったものを選ぶのはなかなか難しいと思います。そこで大まかに言うと、SDカードを選ぶポイントは次の2つです。

・カードの記憶容量

・データの転送速度

今回はこの2つについて、DJIの代表機種、Phantom 4 Proの事例を交えながら、ご紹介していきます。

カードの記憶容量

記憶容量とは、その名の通り、カードの中に記録できるスペースのことです。iPhoneやコンピュータを購入する際に「–GB」などといった言葉を聞いたことがあるかもしれません。現在のドローンは4Kなどといった超高解像度の映像を撮影することができるので、その分ファイルサイズも大きくなります。では容量によってどれくらいの長さの動画が撮れるのでしょうか?実際にPhantom 4 ProとDJI Goを組み合わせて、撮れる動画の長さを検証してみます。

16GBで何分撮れる?

今回の環境は「DJI Phantom 4 Pro」と「DJI Go」、そしてメインのSDカードは「Lexar High-Performance 633x 16GB」です。

Lexar High-Performance 633x 16GB

 

・4K /60FPS

4K/60FPSで撮影する際の記録可能時間はこちら[21分09秒]です。

 

・2.7K/30FPS

では続いて少し画質を落として、2.7Kで撮影した場合。こちらは[26分27秒]でした。

 

・1080p/30FPS

最後にフルHDで取った場合も載せておきます。こちらは[35分16秒]でした。

 

・番外編 画像(JPEG + RAW)

番外編として画像も見てみましょう。JPEG + RAWで撮影する場合、[377枚]でした。

32GBの場合は単純計算で2倍、64GBの場合は4倍程度になるでしょう。

じゃあ容量が大きいものを買っておけばいいの?

では容量がなるべく大きいもの(64GBや128GB)を購入すればいいのでしょうか?

人にもよりますが、容量の大きいSDカードを一つ用意して撮影に挑むことはおすすめしません。ドローンは空中を飛ばすものなので、トラブルが付き物です。例えば、1枚のカードで3回の撮影に挑んだとします。その最後、3回目のフライトでドローンが墜落してしまったらどうでしょう?その前に撮影した2本もすべてデータが消えてしまいますよね。そういったリスクも考慮すると、16GBまたは32GBのカードを用意して、フライトの度に差し替える、またはデータを移すという運用がベストだと思います。

Phantom 4 Proの飛行時間は最大30分間です。ですが、安全も考慮すると、せいぜい飛ばしても20分程度です。先ほどの検証でも分かる通り、16GBのSDカードでも、たとえ4K映像を撮影したとしても、20分以上記録することができます。

ですから、私のおすすめは、32GBのSDカード複数枚で運用することです。プロで空撮をしている人もこういった形で撮影をしています。32GBのカードは、安価なので、複数枚買ってもそこまで負担になりませんし、失くしたとしてもダメージが少ないのもいいですね。

 

データの転送速度

次にデータの転送速度について、見ていきましょう。SDカードには、転送速度を示す指標が2つあります。

スピードクラス

こちらはご存知の方も多いかもしれません。カードの表面に2や10といった数字が記載されているのがそれにあたります。これは、カードの最低データ転送速度を保証する数値になっています。

例えば

class 2 と記載のあるSDカードであれば、2MB/秒、つまり最低でも1秒間に2MB分のデータを転送することができるという意味になります。ドローンで使用する場合は、最高のスピードクラスである、class 10規格のSDカードを選ぶようにしましょう。

 

UHSスピードクラス

次にUHSスピードクラスです。UHSスピードクラス規格のSDカードはスピードクラス規格のものよりもパフォーマンスが高くなっています。その為、大きいサイズの動画や超高解像度の映像もコマ落ちすることなく記録することができます。一般的に、UHSスピードクラスは2つの数値があります。それがUHS class 1 とUHS class 3で、それぞれ、10MB/秒、30MB/秒の最低転送速度を保証します。

ドローン空撮で使用する際は、UHS-1規格のものがあれば十分です。

 

データ転送速度〇〇MB/秒を確認しよう!

実は、先程のスピードクラスだけでは不十分なのです。Amazon等でSDカードの商品説明を読むと、「データ転送速度〇〇MB/秒」という表記があると思います。ここが一番重要なので確認するようにしてください。例えば、Phantom 4 Proの場合、最高転送速度は 100Mbpsとなっています。

「bps」とは「bits per second」の略で「一秒間に何ビット転送するか」ということを示しています。前に登場したB(バイト)と紛らわしいのですが、参考までにPhantom 4 Proの100Mbpsはバイトに直すと12.5MB/秒となります。

つまり、Phantom 4 Proで100Mbpsの撮影をする際は、最低でも書き込み速度12.5MB/秒以上のSDカードを用意しなければならないのです。それ以下のものを使用すると、アプリケーションに警告アラートが出たり、記録した動画がコマ落ちしたりすることに繋がります。

私は余裕を持って、書き込み速度が40MB/秒以上のSDカードを用意することにしています。

 

 

まとめ

このように、一口にSDカードといっても選ぶ際に気をつけなければならないこともあります。データ消失やコマ落ちといった悲しい結果につながらないように購入の際は容量と転送速度に気を付けて選ぶようにしましょう。

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