【シーン別ドローン空撮】美しい夕日を撮影するテクニックとは?

岩本守弘
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こんな感じの内容です!

水平線や山の稜線に沈みゆく夕日。まるで天国への階段のように水面に揺れる光の道。沈んだ後にもたなびく美しいマジックアワーのグラデーション。夕日は時間で姿形を変え、いろいろな風景を見せてくれます。 今回はその夕日の撮影方法についてお伝えさせていただきます!

目次

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夕日のシーンの分析

水平線や山の稜線に沈みゆく夕日。まるで天国への階段のように水面に揺れる光の道。沈んだ後にもたなびく美しいマジックアワーのグラデーション。夕日は時間で姿形を変え、いろいろな風景を見せてくれます。

 

そんな夕景の魅力をドローン空撮におさめようとすると、実はかなり難しい撮影になるのです。

 

難しさの一番の原因は、太陽の明るさと周囲の暗さの明暗差が非常に大きいことです。太陽や水面の反射だけが明るく、それ以外の部分は時間を追うごとに暗くなります。この差をどう切り取りどう見せるのかを事前に考えておく必要があります。

 

実際、太陽が沈み始めたらアッという間に水平線の向こうに消えてしまいます。

その場でゆっくりと考えている時間はありません。経験に基づいた設定やアングルが頭にないと狙った映像は撮れません。
また日進月歩で進化し続けるドローンカメラも一眼レフなどと比べると、まだまだ描画力において脆弱な部分があります。そこを考慮に入れなければいけません。

 

どんな夕景を演出しますか?

明暗差の中でのドローン空撮の一番のポイントは、どこを見せたいかを決めることです。

夕日以外を全てシルエットにして印象的にしたり、光がきらめく波のディテールを活かしたり、それに応じた設定でシーンを作っていきます。

夕日を素材に演出をするのです。

 

時間の無い中では、準備が大切になります。

 

アプリなどを使って、沈む時間と場所をピンポイントで確認

時間的に余裕のある状態でロケハン飛行させて、夕景を彩るもの(小さな島や木々のシルエット等)が無いか探します。

映作りやドンドン暗くなるを考えてNDフィルターなどを装着し、カメラの設定を追い込んでおきます。

 

準備が完了したら水平線にかかる前からフライトを開始し、状況を見ながら微調整を行います。

機体を動かすのか?動かすならどのようなルートにするのかも事前に考えておく必要があります。

 

本当に美しい夕日が撮れたら、モニター越しに見ていてもうっとりします。

 

思ったほど大きく撮れない

影響が大きいもう一つドローンのカメラ特性が画角が広い事です。

右から左に、相当広い空間が撮影出来る事が空撮の醍醐味ですが、その広い画角の影響で夕日を大きく映せません。

人間の目を通してイメージしているよりも、かなり小さくしか映りません。

 

対策には、2通りの選択肢があります。

まず一つ目は4Kで撮影し、FullHDで仕上げて映像を2倍に拡大する事です。デジタルズームの手法ですが、レンズの変更やズーム機能がないMAvic ProやPhantomシリーズでは、非常に有効な手法です。

もう一つはInspireシリーズや大型機を使用し、レンズを交換する事で画角を選択します。Inspireの場合、レンズを25mmに変更する事で、ずいぶん夕日を大きく撮影する事いが可能になります。レンズによる画角の違いは、とても大きな武器です。

また、海は風の影響をよく受けますが、大型機にする事でそのリスクも低減できます。揺れのない安定した動画が撮影出来ます。

 

まとめ

・明暗差の大きい夕景の撮影は難しい、何を見せたいかを考えておきましょう。
・経験値を総動員し準備万端で、その瞬間を狙いましょう。
・大きく撮るにはレンズ交換出来る機体も選択肢に

 

なお、空撮に本格的に取り組まれる方はPhantom4 Proがおすすめです。4K60FPS対応の、弊社も愛用する最もメジャーな空撮ドローンです。

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または、MavicProも持ち運びが楽でお勧めです。

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