次世代測量カメラ/LiDAR 「ZENMUSE P1」「ZENMUSE L1」登場!
こんな感じの内容です!
DJIより発表された「ZENMUSE P1」「ZENMUSE L1」は、測量用途に特化した性能を持つエンタープライズ用モデルのカメラとレーザーセンサーだ。Matrice 300 RTKに装着できる両カメラについて、FLIGHTSの測量担当(加塩)がその全貌に迫ります。
「ZENMUSE P1」「ZENMUSE L1」発表
「ZENMUSE P1」「ZENMUSE P1」のスペック情報に触れながら、今後のUAV測量業界がどう変わっていくか。 FLIGHTS測量担当(加塩)が記載します。
目次
本日、日本時間の10/15(木)10:00にDJIより発表された「ZENMUSE P1」「ZENMUSE L1」。
両製品は、測量用途に特化した性能を持つエンタープライズ用モデルのカメラとレーザーセンサーだ。2020年5月にリリースされたMatrice 300 RTK(以下、M300RTK)に装着できる。FLIGHTS測量担当(加塩)がその全貌に迫ります。
「ZENMUSE P1」の概要
写真測量ユーザー待望のフルサイズ(4500万画素)センサーカメラがついにDJIより発売。
長時間飛行可能でRTK機能も搭載した、最新機種M300RTKへの搭載モデルとなっており、X7で使われている、24mm、35mm、50mmレンズとの互換性がある点も、特筆すべき点だ。
従来の写真測量現場では、
①Matrice600Proにサードパティ製一眼レフカメラを搭載して実施
②Matrice210RTK V2+X7で実施
③Phantom4RTKで実施
することが一般的だった。
しかし、これらの製品では、
①大型機となるため機材準備が大変であった
②フルサイズセンサーには及ばないセンサーサイズであった
③センサーサイズが小さく、レンズ交換式ではないため対地高度の点でも懸念があった(H=36m GSD1cmにて 2000万画素)
というように、まだまだ課題があった。
今回発表された「ZENMUSE P1」は、これらの課題を克服し、Phantom4RTK、Matrice210RTK V2+X7、Matrice600Pro+サードパティ一眼レフカメラを使用しているすべての写真測量ユーザーにとって、待望の上位機種と言える。
また、M300RTKの上方ジンバルを用いることで、UAV写真測量分野のみならず、橋梁点検等のインフラ点検分野での活躍場面がより拡大していくことは間違いないと言える。
「ZENMUSE L1」の概要
「ZENMUSE P1」と同時発表された「ZENMUSE L1」は、M300RTKに搭載可能なLiDARセンサーとなる。この「ZENMUSE L1」の登場で最も特筆すべき点は、これまでのLiDARと比較すると圧倒的に低価格帯を実現し、かつ3軸ジンバル搭載型であるということだ。そして、価格が下がったことにより、LiDARユーザーがより増えることに寄与していくという点だと考えている。
ここでまずは、現状のUAV写真測量とUAVレーザー測量の活躍する領域を記載して、今後の可能性に触れていきたい。
現状
- UAV写真測量:10ha未満程度、裸地の工事現場現況測量やオルソ作成で活躍
- UAVレーザー測量:10ha以上、伐採前の樹木等が含まれる工事前の現況測量等で活躍
UAVレーザー測量の活躍する現場としてUAV写真測量の現場も含まれているのだが、中々そのような現場で普及していなかったという事実がある。
理由としては、導入コストに対して面積の小さい現場では費用対効果が薄かった、つまり1000万円を超えるような高価格帯のLiDAR製品が主流であったため面積の大きい現場での活躍に限られていた。そして、そもそもUAVレーザーを所有しているユーザー数が少なかった点などもあり、一般普及はしていなかったのである。
つまり、低価格帯のUAVレーザーが普及していく過程で、今までUAV写真測量が活躍していた現場での活用がより推進されていくのではとFLIGHTSでは考えている。
しかしながら、UAV写真測量とUAVレーザー測量で得られるデータには違いがあり、また、後処理解析方法は全く異なる。
UAV写真測量のみを実施してきたユーザーにとっては、新たな領域へのチャレンジとなり、UAVレーザー測量の方法を学びながら実務経験を積んでいくことが必要になってくる。
FLIGHTSでは、UAVレーザ測量業務における豊富な経験をもとに、今回の「ZENMUSE L1」を導入される全ユーザーに対し、技術的なテクニカルサポートを用意していく予定だ。
今後のFLIGHTSの取り組み
今回の発表で、UAV写真測量は、ユーザーが期待している一定のスペックに達したと言え、UAVレーザ測量は、ようやく一般的なユーザーが使える価格帯になったと言える。
ただし、まだまだ課題は多い。
M300RTKの取り扱い方、UAV写真測量の知識、UAVレーザー測量の知識から解析ソフトウェアの選定まで、幅広い知識が必要で、導入後も技術経験を蓄積していくことが求められる。
どのように計測するべきか。計測した3Dデータをどう活用すればいいか。現場でトラブルが出た場合はどうするべきか。うまく成果物の精度が出ない時には何を改善すればいいのか。成果物はどのように出せばよいのか。
これらに対応できる技術ノウハウが必要である。
FLIGHTSでは、これまで日本全国で、建設業界・測量業界のサポートをしてきた。
そして、今回の発表されたセンサーも、技術的サポートをベースとして、ユーザー目線でのサポートに尽力していく。
全国に高い技術力を持ったシニアエンジニアを配備し、導入した全国各地の会社が安定して運用できるようになるまで伴走し、継続的に支援していく。
また、今回の製品含め、全ての建設会社・測量会社向けに、準備ができ次第順次全国でデモを実施していく予定ですので、一早く商品を見たい方、デモをご希望の方は、下記問い合わせフォームより是非お申し込みください。
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