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Phantom4 Pro+ V2.0実機レビュー 買いか?の3つのチェックポイント

大前創希
この記事を書いた人
大前創希

こんな感じの内容です!

Phantom4 Pro V2.0が、“買い” か? を考えるため実験を行いました。Phantom4 Pro V2.0の実機レビューと共に、スペック表では検討しにくい3つのチェックポイントをご紹介します。

この記事の目次

皆さんこんにちは。

株式会社Dron é motion(ドローンエモーション) ドローングラファ
大前 創希です。


今回、発売直後のPhantom4 Pro+ V2.0をDJIより借りることが出来たので、早速実機レビューしたい。

Phantom4 Pro+ V2.0 は買いか?


まずはじめに結論から言おう。

MAVIC系よりもプロ的に「もっと絵作りを楽しみたい!」というPhantom系を購入したことがないユーザーは、確実に “買い” だろう。

この機体を購入する事で、カメラのマニュアル設定でシャッタースピードを調整したり、MAVIC AIRからのアップグレードだと更にフォーカスの調整もできるようになる。そういう意味では、Phantom4 Pro ( 以後 P4P ) でも買いだったと言えるが、今回のバージョンアップで「確実に買いだ!」だと言えるだろう。※ちなみにP4Pは既に販売が終了しており、現在はP4P V2.0しか購入が出来ない。

 

さて、問題はP4Pを持っているユーザーが、 Phantom4 Pro+ V2.0 ( 以後 P4P V2.0 ) の買い替えが “買い” なのか? という事なのだが、もし読者の皆さんが「もっと飛行時間を伸ばしたい」等の課題を持っているとしたら、“買い” だろう。

しかし、筆者も実際にP4Pを長年使ってきて、100時間近く使いこなしてきている身としては、そこまで必要性を感じない一人でもある。いや、『必要性を感じない一人だった』と過去形にさせていただこう。実機に触るまでは、実際に「まぁ今回はパスだな」と思っていたのだから。

 

そんな、“買い” ユーザーかどうか? を考えて頂くために、山中湖で4時間弱に及ぶ色々な実験をしてみた。実機レビューと共にスペック表では検討しにくい3つのチェックポイントを確かめて頂きたい。

ポイント1:静音性能

今回のレビューで筆者が最もこだわったポイントは、P4Pと比較して、P4P V2.0 は一体どれだけの静音性能を発揮するのだろうか?という点である。

『最大60%のノイズ低減』とは、一体どれだけの効果がある事なのだろうか?この答えを得るだけのために、高性能の録音機で音を収録してみた。比較するための動画を作成してみたので、まずはコチラを確認してもらいたい。

 

どうだっただろうか? 動作音の収録に際しては、① 距離10m 高さ4m、② 距離30m 高さ30m の②パターンで比較してみた。多少風斬りノイズが入ったことはご容赦頂きたい。

 

実際に生音を耳で聞いていた自分の体験としては、ある程度違いがあるという印象を持った。

この変化を生んでいる違いが、一体どこにあるのか? 1つ目は、ESCモジュールが新しくなったという点、これによりモーター部分に対して、より効率的に制御ができるようになったという事だろう。そして2つ目は、見た目でもわかる変更点として、プロペラ部の形状の変更がある。明らかに広くなり、また先端部分も後方に向かって出っ張っている。

 

以下の画像では、左側がP4P、右側がP4P V2.0となっている。

 

また、P4P V2.0のプロペラをクローズアップした画像がこちら。

今回のP4P V2.0のESC及びプロペラの変更は、MAVIC Pro Platinum における改善と同様の改善点になっているのだが、この2点の変更によって得られている効果は、実は近距離における “音の性質の違い” というよりも、中〜遠距離における違いの方が顕著に現れているように感じる。

 

P4Pはかなり遠くに離れていても音が聞こえてくるという事を、何度も飛ばした事がある経験から感じていたのだが、P4PV2.0を試してみた結果、中距離から離れてしまうと急に音が聞こえなくなってくるという印象を受けた。

これは、空撮をしているときに周囲に与える印象として、とても重要なポイントだと筆者は考えている。相当距離が離れているドローンから、プロペラ音が聞こえてくる状況と、プロペラ音が聞こえてこない状況、心理的圧迫感や緊張感を考えると、聞こえてこない方が空撮しやすく、不要な緊張を発生させない。そういった意味で、空撮の現場におけるプロペラ音が気になったことがある、というユーザーとしては “買い” だと言えるだろう。

 

ポイント2:映像伝送クオリティ

今回のアップデートの大きな変更点として、ドローン本体と送信機の間における伝送方法が挙げられる。
具体的には、OcuSync HD伝送システム(OcuSync:オキュシンク)という伝送方法を採用したことで、従来のP4Pにおける Lightbridgeによる伝送方法より、HD画質で低遅延な伝送を実現した。日本におけるOcuSyncの伝送帯域は2.4G Hz帯域のみとなっており、最大の効果が発揮できるのか?という点はとても気になる所だ。

 

このメリットを確認するために、当日の気象環境における目視ギリギリの距離まで離してみたのだが、P4PとP4PV2.0の大きな差を確認するまでの性能差を感じることは出来なかった。

しかしながら、Lightbridgeで稀に発生する一瞬画面がグレーになるといった遅延現象は、OcuSyncでは発生しなかった。
実機テストの時間はバッテリー2本分の約50分、送信機もP4PはiPad mni、 P4P V2.0はディスプレイ搭載モデルという事もあり、厳密な性能比較とはなっていないが、OcuSyncに可能性を感じる結果となった。最も性能を発揮する現場として考えられるのは、複数のドローンが飛ぶような状況、ないしは目視外飛行として相当な距離を飛ばすような現場、より高精細な画面確認を要する現場、という事になるだろうか。

 

筆者経験を踏まえて考えてみると、1,000m 以上離れる事があるような現場で、唐突に映像伝送が途切れてしまった場合の恐怖心は図り知れず、そういった事を回避しやすくなると考えた場合は “買い” であると言えるだろう。ただしこの点においては、相当なプロフェッショナルニーズだと考えておいたほうが良さそうだ。

 

ポイント3:飛行時間

バッテリーに関しての比較をしてみたが、付属するバッテリーの性能としては変更が無かったにも関わらず、飛行可能時間が伸びているため、その恩恵はESCやプロペラから得ているという事だろう。ESCによりバッテリー消費効率が向上し、プロペラの形状変更によって、より多くの揚力を得ることができるようになった、という訳だ。

 

この飛行時間が伸びたという事は、多くのユーザーにとって喜ぶべき改善点だろう。実際にレビューのためにP4PV2.0を飛ばしていて、筆者が感じた事としては「長い! ずーっと飛んでいられるような錯覚に陥る!!」という事だった。1分でも長く飛んでいられるということは、撮影効率が高まる結果に繋がるため、とても嬉しい改善点といえる。

最近流行の撮影手法として、タイムラプス空撮というのがある。この撮影手法における最大の課題は、飛行時間だ。

2秒に一回シャッターを切るとして、60秒で30フレーム。つまり1秒分の映像に相当する事になり、600秒で300フレーム、10秒のタイムラプスが完成する。600秒とはつまり10分の飛行を意味するため、たった10秒の動画のために10分飛ばし続けるという事になるわけだ。一分一秒でも長い飛行ができるという事は、とても重要な性能向上と言えるだろう。

こういった撮影をしようと考えた場合は “買い” だと言えるのではないか、と筆者は感じている。

 

動画・静止画像のクオリティ

さて、最後に動画や静止画像のクオリティにおける性能差について言及しておきたい。

シンプルに結論を言うと、スペック通りで性能差は無い。

Phantom4 Pro

 

Phantom4 Pro V2.0

 

動画や静止画像の大きな改善を求めているユーザーは、P4P V2.0 という選択肢ではなく、今すぐという事であればInspire2。待つという事であればPhantomの後継機種を選択するべきだろう。

 

まとめ

今回の実機レビューのポイントを整理をしておくと、静音性能、伝送クオリティ、飛行時間の改善が嬉しい!という読者は “買い” と言えるだろう。しかし、動画や静止画像のクオリティ向上を期待しているユーザーは “買いではない” という事となる。

 

冒頭に述べたとおり、筆者としては想定外に “買い” のP4P V2.0なのだが、その理由としては、中距離以上の静音性能とバッテリー性能となっている。数々の現場で感じた「もっと静かだったらいいのに」という事や、タイムラプス空撮では一分一秒長いことが重要である事から、今回はお財布と鋭意相談しながら購入を検討していきたいと考えている。