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遂に発表! DJI Spark
DJI Sparkはリークが流れ始めた頃から圧倒的な話題性を誇る機種でした。FLIGHTSでもSparkに関するリークをまとめた記事を公開していますが、そのアクセス数から分かるように多くの方がSparkの登場に興味を持っていたことは確実です。そんなDJI Sparkが遂にお披露目となりました。詳しく見ていきたいと思います。
DJI Sparkは、日本時間の本日(2017/05/25)未明、ニューヨークで開催されたイベントで発表されました。DJIの公式サイトではそのイベントのライブ配信を見ることができました。深夜であったにも関わらず、日本の各種メディアは速報を更新していたことからも関心の高さが伺えます。
DJI Spark 「SEIZE THE MOMENT」
DJIから当イベントの公式リリースが出た際から、使われていたキャッチコピーである「SEIZE THE MOMENT」がそのままスパークのキャッチコピーに使われています。日本語に訳すと、「チャンスを掴む」「チャンスを掴め」というような意味になります。後ほど説明しますが、このDJI Sparkがカメラに注力したドローンであることを考えると、このキャッチコピーは納得です。
[どこよりも詳しく]DJI Sparkを詳しく見ていきます
ここからはDJI Sparkの特徴、スペックを詳しく見ていきましょう。購入を検討する際に迷う対象になり得るMavic Proとの比較も含めて、細かく整理していきます。
[DJI Spark]Mavicの上を行く圧倒的な軽量/コンパクトサイズ
これはリークが流れていた際から言われていたことですが、案の定Mavicよりも更なるサイズダウンが図られています。ただし、Mavicの様に折りたたむことはできないため、持ち運びの際に、アームとプロペラが少し邪魔になるかもしれません。
また非常に軽量であることにも注目しなければなりません。バッテリーやプロペラなどを含めてもたったの300gという軽量を実現しています。Mavic Proが734gであることを考えると、これは軽すぎます。
[DJI Spark]DJI史上初、豊富なカラーバリエーション
DJI Sparkをぱっとみて最も印象的なのが、ビビッドなカラーバリエーションでしょう。DJIの多くの製品が一色展開であることを考えると、Sparkの5色展開は非常に深センです。Mavic Proのカラーリングは良くも悪くもメカメカしく、これまで自然と遠ざかっていた客層である女性などがメインターゲットになり得る機体なのではないかと考えています。
5色展開ということで、用意されているカラーは、赤(ラヴァレッド)、青(スカイブルー)、緑(メドゥグリーン)、黄(サンライズイエロー)、白(アルペンホワイト)です。ビビッドなカラーはおしゃれでかわいいだけでなく、上空での視認性が高いというメリットもあります。Mavic Proのような渋いカラーリングがお好みの方は少し納得が行かないかもしれませんね。
[DJI Spark]コントローラーは不要。手だけで操作できる「PalmControl」
DJIのドローンの中でもこのSparkはこれまでの常識を打ち破ったと言えるでしょう。これまでドローンにセットされていたコントローラーが付属していないのです。お手持ちのスマートフォンにDJI GO 4のアプリケーションをダウンロードしたらそれで準備は完了です。コントローラーの代わりになるのは、「手のひら」だけ。
離陸から着陸まで、そのすべてを手のひらだけでオペレーションすることができるのが、「PalmControl」です。例えばドローンに手をかざして動かす。そうするとSparkは手の動きに追従します。また、手のひらから離陸して手のひらに着陸する、そんな直感的な操作でコントロールすることのできるSparkはドローンに対する敷居を大きく下げる機体になりました。
[DJI Spark]だれでもかんたんにドローンならではの空撮を「QuickShot」
ドローンは自由自在に空を飛ぶことが出来るため、ドローンならではの空撮ができるのも強みの1つです。ですが、その撮影の多くは、ドローンの操作に慣れてからではないと難しいというのも事実です。ですが、Sparkはそんな空撮のほとんどを自動で行ってくれる機能を搭載しています。
それがこの「QuickShot」という機能で、Mavicなどには搭載されていない全く新しい機能です。パターンとしてはロケット(上昇)、螺旋(旋回上昇撮影)、サークル(被写体を中心に円を描く)、そしてDRONIE(自撮り)です。ドローンとしての常識を打ち破っただけではなく、カメラの在り方にまで影響を与えることが予想されます。
[DJI Spark]新登場の撮影モード「Pano」と「ShallowFocus」
Sparkは新たな撮影モードを搭載しています。それがPano(パノラマ)とShallowFocus(シャローフォーカス)です。パノラマはご存知の通り、非常に広い範囲を収めた撮影のことで、Sparkはジンバルと進行方向を自動で制御し、横方向もしくは縦方向のパノラマをかんたんに撮影してくれるのです。
また、ShallowFocusも注目の新機能であると考えています。これは被写界深度の浅い写真を撮ることが出来る機能です。こう聞くと、どんなものなのか想像しづらいですが、かんたんに言えば、背景がぼけて、被写体にがっつりとピントが合っている写真を撮ることが出来るという機能です。
[DJI Spark]Mavicからスペックダウンするも、納得のいくカメラ
ここまででいかにSparkが「空撮」に力を入れたドローンであるかがわかったと思います。ではいよいよSparkのカメラ本体について見ていきましょう。Sparkのカメラは基本的にMavicよりもスペックダウンしています。ですが、それが致命的なものかと言えばそういうわけではなく、むしろ用途に合わせたちょうどいいカメラ性能といえるでしょう。個人ユースに、Mavic Proのカメラはオーバースペックではないでしょうか?
Sparkのカメラは2軸メカニカルジンバルで制御されます。Mavicのそれが3軸であることを考えると、ここでもコストダウンとサイズダウンが図られていることがわかります。また、4K撮影には対応しておらず、1080pまでとなっています。
[DJI Spark]DJI Gogglesで没入感のあるFPV飛行
Spark、実はDJIの新製品であるDJI Gogglesにも対応しています。日本では目視外飛行になるため、なかなか飛行が難しいかもしせませんが、こちらもかなり革新的なFPVゴーグルで、FLIGHTSでも以前取り上げております。Mavicなどといった上位機種と変わらず、FPV飛行が可能で在るということも評価に値すると思います。
[DJI Spark]コンパクトドローンでは圧倒的、16分間飛行可能なバッテリー
コンパクトドローンとしてこのサイズで16分間バッテリーが持つというのは、かなり優秀であるといえるでしょう。Mavicの27分と比較するとどうしても見劣りしてしまう部分はありますが、重量が半分以下であるということを考慮するとDJIの技術力の高さが伺えます。
[DJI Spark]Mavic Proとの比較表
ここからはスペックを表で見ていきたいと思います。こうしてみてみると、やはりSparkの位置づけは「Mavicの廉価版」及び「新たな客層へカメラドローンの提案」という印象です。ハードウェア面ではほぼリーク通り、またコントローラに関してはスマートフォン単体でも、別途コントローラでも可能という新たなスタイルになりました。
Spark | Mavic Pro | |
---|---|---|
重量 | 300g | 734g |
サイズ | 143×143×55(mm) | 83×83×198(mm) |
最大飛行時間 | 16分 | 27分 |
最大速度 | 50km/h | 64.8km/h |
ジンバル | 2軸メカニカル | 3軸 |
有効画素数 | 1200万画素 | 1235万画素 |
動画モード | 1080p | ~4K |
写真フォーマット | JPEG | JPEG,DNG(RAW) |
操作 | スマートフォン/コントローラ | コントローラ |
値段 | ¥65,800 | ¥129,800 |
値段(Fly More Combo) | ¥91,800 | ¥169,800 |
[DJI Spark]まとめ
いかがでしたか?Sparkはドローンとカメラ、両方に対して新たなスタイルを提案するという斬新な製品だと思います。FLIGHTS編集部でも手にする機会があればまた実機レビューをしてみたいと思っております。実際に購入したいという方は以下のURLから購入することができます。記事執筆時点(2017/05/25 AM11:30)で、アルペンホワイト以外のカラーはすべて初回予約分が終わってしまっています。ホワイトがなくなるのも時間の問題かもしれません。ご希望の方は是非お急ぎで!