ドローン測量が圧倒的に正確に?「Propeller AeroPoints」の実力に迫る

塚本直樹
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塚本直樹

こんな感じの内容です!

ドローンは調査用途にも幅広く利用されていますが、その際に気になるのがその測量の正確性。カーナビなどで利用されているGPS測位をリアルタイムで補正する方法もありますが、今回ご紹介するのはGCPを利用したドローンによるスマート測量システム「Propeller AeroPoints」です。

目次

そもそもPropeller AeroPointsとは?

Propeller AeroPointsでは「GCP(Ground Control Point)」というシステムを利用して、測量の正確性を向上させます。これは測量データを実際の地図やGPSデータと照らし合わせて補正し、正確性を高めるというもの。さらにPropeller AeroPointsの特徴はドローンでの運用に特化していることなんです。

持ち運びも容易なPropeller AeroPointsは10個のGCPとして共同で動作し、ドローンなどのUAVからの測量の正確性を向上させることができます。

 

 

今回はCOPTRZのチームがPropeller AeroPointsをテストしているのですが、数分間で本体を設置してドローンを飛行させ、データが収集できるというその利便性には驚いたそうです。Propeller AeroPointsは地面に設置されるとその位置を測量し、またデータは数分ごとに更新されます。実験中には豪雨が降ったそうですが、製品の能力にはなにも問題がなかったそうです。

具体的な方法

  1. 測量を開始するには、製品を目標地点に設置した後にボタンを押しておきます。
  2. 測量が終了すれば、測量データはスマートフォンやWi-Fiを通じてクラウドへとアップロードされるのです。
  3. データのアップロードには最大で5分程度かかり、またPropeller AeroPointsには100回以上の測量データが蓄積できます。
  4. そしてオンラインサービス「Propeller Correction Network」でデータを処理し、しばらく待てばPDFやKML、CSVなどの方式で測量データを閲覧することができるのです。

なおアメリカのハンプシャー州で行ったテストでは、なんと15mm以下の誤差での測量が可能だったそうです。また実験では3つのPropeller AeroPointsしか利用しなかったので、より正確性を向上させることも可能でしょう。

今後はFLIGHTSチームでもPropeller AeroPointsを検証して、レビュー結果をお届けしたいと思います。

 

参照:https://www.coptrz.com/blog/propeller-aeropoints-work-real-world/

(文/塚本直樹)

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