ドローンのリポバッテリー、爆発のリスク!?正しい保管方法、処分方法とは!?【安全対策】

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こんな感じの内容です!

ドローンに搭載されているバッテリーはリチウムポリマーバッテリーです。近年ドローンに搭載される頻度が増えています。リポバッテリーを過充電・過放電や長期使用することで内部に蓄積されるガスによって小爆発してしまいます。大変危険なので、そうならないための予備知識をお伝えしたいと思います。

目次

1.リチウムポリマーバッテリーとは?

ドローンにはリチウムポリマーバッテリーという種類のバッテリーが搭載されています。これはお手持ちのスマホなどにも搭載されているものになっています。一般的に「リポ」や「リポバッテリー」と呼ばれます。

リチウムポリマーバッテリーとは: 従来のバッテリーよりも軽い・大容量・電圧が高いことで知られていて、リチウムイオンバッテリーのイオンをゲル状にしたもの。

イオンをゲル状にしたおかげで、爆発等のリスクはリチウムイオンバッテリーより減ったと言われています。しかし、電池としての短所もあります。それはバッテリーを過充電・過放電や長期使用することで内部に蓄積されるガスによって小爆発してしまう可能性があることです。大変危険なので、そうならないための予備知識をお伝えしたいと思います。
それでは気になるバッテリーの充電方法について見ていきましょう。

2.リポバッテリーを充電する際の注意点

上記でも述べたように、バッテリーの過充電による発熱・発火の危険性があるので充電中は可能な限り、その場から離れないようにしましょう。
また充電器の種類についても注意が必要で、ニッケル水素バッテリー用の充電器で充電してしまうと、過充電状態となり発火してしまう危険があります。
このように、正しく充電を使うことの必要性を皆さんにもわかっていただけたかと思います。
では次に、リチウムポリマーバッテリーの保管の仕方について掘り下げていきます。

3.リポバッテリーはどう保管しておけばいいのか

バッテリーをダメにしない具体的な対処法として、バッテリー残量を60%に留めておくと健康的といえます。なぜなら、バッテリーが満充電状態で長期間放置されると、内部で高い電力を出力するための化学反応が起こりにくくなるためです。最悪の場合、使用することができなくなってしまうので気にかけておいてください。

4.リポバッテリーの廃棄の仕方

冒頭でお伝えしたとおり、バッテリーを長期間使用することはあまりおすすめできません。そのためバッテリーを廃棄する方法について紹介したいと思います。
廃棄するバッテリーの中にはまだまだ電気が蓄電されていますので、完全放電する必要があります。その1つには塩水を使った方法があります。具体的には、以下の通りです。

①ペットボトルなどの絶縁体の容器を用意します。

②5%程度の食塩水を作り、リポバッテリーを容器の中に完全に水没させます。

※コネクターの端子も含めて水没させます。また、水の中に入れると水素ガスを発生させるため、必ず塩水にしてください。

③通気のよい場所で2~3日間放置し、気泡が全く発生しなくなったら完全放電なので取り出します。

④コネクターや端子にテープを巻き絶縁し、各自治体の規定に基づいて処分します。

なお、リチウムバッテリーの完全放電を行わなかったことで火災になるケースも発生しています。そこで、廃棄する際は必ず完全放電することを心がけてください。

参考:東京消防庁「安心安全情報」

 

まとめ

いかがでしたでしょうか、本記事ではリチウムポリマーバッテリーについて解説しました。ドローンに搭載されているリポバッテリーは、スマートフォンなどに搭載されているものよりも大きく、高電圧を発生させるので、取扱には十分気をつけるようにしましょう。

 

なお、ドローンのバッテリーにも寿命は存在します。適切なタイミングで買い替えを行いましょう。

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