[曖昧なドローン法を現役弁護士が解説] 屋内でドローンを飛行させることはできるの?

NX法律事務所 小林幸平弁護士
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こんな感じの内容です!

Sparkは300gの重量があるため、Sparkを屋外で飛行させる場合、航空法の規制に従う必要があります。今回は、航空法の規制に従わなくてもSparkをはじめとしたドローンを飛行させることができる場合として、屋内での飛行について説明をしていきます。

目次

屋内でドローンを飛行させることはできるの?

 先日発売されたDJI Spark。価格も手頃で、持ち運びもしやすいサイズなので、今までドローンに触れたことがなかった方にとっても購入しやすいのではないでしょうか。しかしながら、Sparkは300gの重量があるため、Sparkを屋外で飛行させる場合、航空法の規制に従う必要があります。航空法の規制については、こちらを確認してください。今回は、航空法の規制に従わなくてもSparkをはじめとしたドローンを飛行させることができる場合として、屋内での飛行について説明をしていきます。

屋内での飛行は航空法の規制対象外 

屋内でドローンを飛行させる場合、航空法の規制が及びません。そのため、ドローンを飛行させるときに国土交通大臣の許可が必要となる人口集中地区であっても、屋内であれば、航空法上必要とされる許可なくドローンを飛行させることができます。それでは、屋内とはどのような場所を指すのでしょうか?

屋内とは?

国土交通省航空局作成の「無人航空機(ドローン、ラジコン等)の飛行に関するQ&A」に、次の記載があります。

Q5-5 ゴルフ練習場のようにネットで囲われたようなところで飛行させる場合も許可 が必要ですか。
A 無人航空機が飛行範囲を逸脱することがないように、四方や上部がネット等で囲われている場合は、屋内とみなすことができますので、航空法の規制の対象外となり許可は不要です。


上記Q&Aによれば、「無人航空機が飛行範囲を逸脱することがないように、四方や上部がネット等で囲われている」場所が屋内となります。

そのため、

・体育館

・フットサル場

・倉庫

・コンサートホール

・ドーム球場

などの内、四方と上部がネットや壁で囲われていて、ドローンが外に出ることがない場所が屋内といえます。

一部が覆われていないと屋内ではない

施設の内部であれば常に屋内といえるわけではないことに注意が必要です。

例えば、上部が覆われていないフットサル場は、ドローンを飛行させた場合、その上部からドローンが外に出ていくことがあるため、屋内には当たりません。上部が覆われていないフットサル場において、ドローンを飛行させる場合、上部をネットなどで覆わない限りは、航空法の規制が及ぶことになります。

屋内での飛行にあたり注意すべきこと

今回は、屋内でドローンを飛行させる場合に航空法の規制が及ばないことを説明しました。屋内でドローンを飛行させる場合、GPSによる現在位置特定が上手く機能せず、意図しない方向にドローンが飛行してしまう可能性があります。屋内でドローンを飛行させる際は、GPSに十分注意するようにしてください。また、飛行場所を管理している方の許可を取った上で、ドローンを飛行させるようにしてください。

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