ドローン(UAV)とは?語源・意味をやさしく解説【初心者へ】

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こんな感じの内容です!

ここ最近になって急速に「ドローン(UAV)」という言葉が浸透してきましたが、なぜ「ドローン」と呼ばれているのか気になる方もいるのではないでしょうか? そこで今回は諸説あるドローンの語源と、ドローンが社会に浸透するまでの流れを初心者にわかりやすく説明します。

目次

ドローンの語源とは?なぜドローンと呼ばれているのでしょうか

ここ最近になって急速に「ドローン(UAV)」という言葉が浸透してきましたが、なぜ「ドローン」と呼ばれているのか気になる方もいるのではないでしょうか?そこで今回は諸説あるドローンの語源と、ドローンが社会に浸透するまでの流れを初心者にわかりやすく説明します。*近年はマルチコプターという名称は廃れてきましたが、こちらも解説します。

その他の基本用語を調べたいドローン初心者はこちら
[ドローン初心者へ]ドローン用語一覧、やさしく意味・定義を解説します

ドローンの語源に関する説…

実はドローンの語源、1つだけではないんです。大まかには2つの説が広く知られておりますが、真偽の程は不明というのが共通意見です。その2つを紹介していきますね。その前に、「ドローン」がどんな意味を持つ言葉かご存知でしょうか?実は誰もが知っているあの「虫」を指す英単語なんですよ!

プロペラの音が”あの虫”の羽音だった、、!

ドローンが基本的には、複数のプロペラを持っており、それを高速回転することで飛行します。だから、飛ぶ際には結構大きな音がします。それが”あの虫”の羽音に似ているから「ドローン」と呼ばれるようになったのではないか?と考えられています。”あの虫”とは、「ミツバチ」です。

「drone」という言葉を英和辞典で索いてみると、

drone : 雄バチ,(特に)雄ミツバチ.
goo辞書より

このように書いてあります。このミツバチが語源ではないかという説がまず1つ目になります。

第二次世界大戦時のクイーン・ビーから!?

2つ目の説は、第二次世界大戦時まで遡ります。当時、「ターゲット・ドローン」と呼ばれた訓練機がありました。これは、無人で空中を飛行し、それを標的にして訓練をするためにあったのです。つまり、対空射撃訓練のためのドローンというのは大昔から存在していたのです。

ではなぜ現在のマルチコプターがドローンと呼ばれるに至ったかというと、それはイギリス軍の「クイーン・ビー」から来ているのではないかと考えられています。「クイーン・ビー」とは、女王蜂のことを指します。

そこで、女王蜂に対抗して、雄バチの意味を持つ「ドローン」と呼ばれるようになったという説もあるのです。

ドローン=UAV、の意味とは

続いて、「ドローン」以外の呼び方もみていきましょう。「UAV」「マルチコプター」という言葉でドローンが呼ばれているのを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

これらすべて、ドローンを指す言葉になっています。ドローンの特徴から名付けられているのでここに関しても見ていきましょう。

マルチコプターとは

マルチコプターというのは、ヘリコプターの一種です。マルチという言葉からも分かる通り、3つ以上のローターを持つ航空機のことを指します。その中でも特に、無人航行する機体がドローンです。

つまり、ドローンだけをマルチコプターと呼ぶのではなく、マルチコプターという分類の中にドローンが存在するというイメージになっています。また、この言葉から派生して、クアッドコプター(4枚翼)、ヘキサコプター(6枚翼)と呼ばれることもあります。
代表的な機体であるDJI社製のPhantomシリーズがクアッドコプターと分類されていますね。

UAV(無人航空機)とは

続いてUAVについてご説明します。これは、無人航空機のことを指します。ヘリコプターとドローンの違いは「人」の有無です。ドローンは基本的にGPSを備え、無人での航行が可能になっています。だから、無人航空機として特別なカテゴリになるのです。また、UAVというのは英語で「(Unmanned Aerial Vehicle)」の頭文字を取ったものです。

ドローンが知れ渡ったきっかけ

2010年 Parrot社「Parrot AR Drone」(フランス)

ではドローンという言葉は具体的にいつ頃から、どのようにして世の中に浸透してきたのでしょうか?一般的には2010年に登場したフランス、Parrot社の「Parrot AR Drone」が最初ではないかと言われています。
これはスマートフォンでかんたんに操作することのできる小型のドローンで、世界中でヒットしました。位置づけ的には、「ラジコンヘリに代わる新しいおもちゃ」というような印象でした。もちろん、もっと前から農業用のUAVなどは存在しましたが、ホビーとしてドローンが一般化したのは、この「Parrot AR Drone」のおかげだと思います。

2013年 DJI社「Phantom 1」(中国)

続いて登場したのが、現在市場の大部分のシェアを占めるDJI社です。現在も人気が非常に高いPhantomシリーズの元祖である、Phantom 1が2013年にリリースされました。GoProを搭載して飛行することが出来、ドローン×空撮という概念をホビーユースに植え付けた代表作と言えるでしょう。

 

まとめ

ドローン(UAV)にも実はとても長い歴史があったり、ホビードローンの走りはParrot社であったりと意外と知られていなかったことも多いと思います。Parrot AR Droneが2010年のものであると考えると、近年のドローンの進化には驚かされるばかりです。
これからも革新的なドローンが開発されて、新たな用途で使われることを期待ですね。

 

なお、今回紹介したParrot社のホビードローンMamboはこちらになります。

Parrot Mambo Fly

 

Parrot Mambo Mission

 

Parrot Mambo FPV

 

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