こんな感じの内容です!
空撮向けのDJIドローン最高峰の性能を誇るINSPIRE2。新たに搭載された機能の紹介を交えながら、INSPIRE2の開封から実際の離陸までをレポートしていきます。
この記事の目次
DJI社の製品の中でも最上位に位置するInspire 2。本格的な空撮に特化しており、圧倒的に高画質な5.2K動画を撮影可能です。その凄さはハリウッド映画の撮影をINSPIRE2で行ったという実績からも計り知ることができます。
ただし、お値段は相応の価格となっているため、ある程度空撮経験を積んだ方、制作などを仕事で行うプロの方がこちらの機種を選ぶことになると思います。そのような方々は、既にInspire 1、Phantom 4といった機体をお持ちかもしれません。
Inspire 2はHD動画伝送システムと一体化された世界初の映画制作用ドローンInspire 1の進化系として登場しました。Inspire 1の全ての機能を網羅し、さらなる性能向上を実現しています。
今回は、そんなInspire 2の開封からカメラ取り付け、離陸準備、収納までを説明していきます。
開封
まずは中身を確認してみます。
- 機体本体
- 送信機
- 充電器
- プロペラ8枚
- ビジュアルキャリブレーションプレート
- 取扱説明書
- その他小物
機体はInspire 1と比べると若干大きく、翼の大きさも一回り大きくなっていてパワーもありそうです。
- サイズは4270 mm × 3170 mm × 4250 mm(プロペラなし)
- 重量は3290 g (2個のバッテリーを含む、ジンバルとカメラは含まず)
※最初にお持ちのデバイスにDJIGO4をインストールしましょう!
機体準備
箱からパーツも取り出して、バッテリー、カメラ、プロペラを取り付けてみましょう。
バッテリーの取り付け
まずはじめにバッテリーを取り付けてみましょう!Inspire 2のバッテリーは2本です。2本で25〜27分位の飛行が可能です。万が一、1つのバッテリーに不具合が起きた場合でも、もう片方でそれを補い、安全な飛行を可能にしてくれます。
バッテリーは図のように2本スライドさせて、機体に入れ込みます。
取り出す場合は、機体上部のバッテリーインジケータの下側にあるボタンを押し込むと取り出せる仕組みになっています。
※バッテリーはペアの物を使用、バッテリーのインジケーターランプは機体の中央に来るように入れてください。
INSPIRE2のバッテリーには自己発熱技術が搭載され、冬の寒い時期など低温環境下での飛行も可能となりました。また、バッテリーが2本になったことで、飛行機で何本でも運べるほど小さなサイズになりました。以前のInspire 1の大容量4800mAhでは2本までしか機内持ち込みが出来なかったので、こちらも従来のINSPIREファンには嬉しい改良となっています。
カメラの取り付け
カメラを取り付ける前に、電源ボタンを5回押してアームを下げ、ランディング状態にし、カメラを取り付けましょう。箱にしまう時も同様に、電源ボタンを5回押すとアームが水平になります。このときアームを上げ下げしやすいように、滑りやすいヘリパッドの上などで実施しましょう。
アームが上がり、カメラを取り付ける準備が出来たら、電源を切りましょう。電源の切り方は、電源ボタンを1回押してから、すぐにまた電源ボタンを長押しします。
電源が切れたことを確認できたら、カメラを取り付けます。今回はZENMUSE X5Sを取り付けてみます。画像の通りに行っていきましょう。
プロペラの取り付け
最後にプロペラを取り付けていきます。初回のフライトの前にはきちんと起動確認を行いましょう。電源を起動し、DJI GO4を設定した上で、実際にプロペラを取り付ける部分が回るかを確認していきます。きちんと起動確認が取れたら、画像のように色と印を合わせるようにはめていきます。
映像伝送の確認
最後に送信機とデバイス(タブレット)をケーブルで繋ぎ、電源を入れます。電源を入れるには順序があり、送信機の電源を入れてから、機体の電源を入れます。その後、DJIGO4をタップしてInspire 2のカメラの映像がタブレットに出てくれば問題ありません。
離陸
以上で、飛び立つまでの一通りの準備が終わりました。GPSが入り、機体と送信機側の緑のランプが点けば準備完了です。早速、飛行場所に持ち出してみましょう。
ここまでの設定が終わった状態で、送信機のスティックを逆ハの字に切れば離陸します。
飛ばす場所に関する注意
INSPIRE2は停止した状態から80km/hまでわずか5秒で到達し、最大速度は94km/hに達します。そのため、特に初フライトの際に飛ばす場所に関しては、広くて障害物の無い場所を慎重に選びましょう。また、飛行前には周囲に人がいないかどうかの確認を怠らないようにしましょう。
機体の性能
ここでInspire 2の主な新機能をいくつかご紹介します。
スポットライトプロ
Inspire 2では、「スポットライトプロ」という新しい追尾モードを搭載しています。専門のカメラオペレーターがいなくてもパイロット1人で複雑なカメラワークを可能にし、ドラマチックな映像を撮影できます。また、最新のビジュアル・トラッキング・アルゴリズムにより、飛行中のInspire 2の向いている方向に関わらずカメラは被写体を捉え続けることができます。
インテリジェント・フライト
Inspire 2は、2軸スタビライザー付きのFPVカメラを搭載しており、メインのカメラとは別の視点を持っています。このカメラは機体正面の映像を捉え続けるため、FPVビューの画面上で飛行させたい位置をタップすると、飛行経路を設定することが可能です。(タップフライ) また、ActiveTrack (アクティブトラック)モードを搭載しており、人、自転車、車からボートまで、様々な被写体を検知することもできます。
スマート RETURN-TO-HOME
Inspire 2は、機体の前方と下向きに設置されたビジョン・センサー・システムにより飛行中にリアルタイムで飛行ルートのマップを作成することができます。また、ホームに帰還する際は、主要なカメラを使って障害物を最大200m先まで検知することで安全な飛行ルートを計画し、そのルートに従って帰還することが可能です。
保管方法
カメラの収納方法
保管する時は機体の電源を切り、カメラを取り外します。機体側のカメラ取り付け部分にキャップを付けて、カメラを箱にしまいます。その後電源ボタンを5回押し、アームを水平に戻しましょう。
プロペラの収納方法
画像のように、必ず固定具の下に納めましょう。
箱への保管時の注意点
バッテリーは必ずペアで保管しましょう。必ずシールか何かで印をつけて下さい。異なるペアを機体に挿し込むとモータが起動せず、離陸させることができません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
プロ仕様のドローン、Inspireシリーズは、MavicやSpark等と比較すると取り扱いが少々難しいところがあります。しかし、冒頭で申し上げたように、INSPIRE2の、映画が一本撮れてしまうほどのパフォーマンスは、その点を補って余りあります。
MavicやPhantom4 Proで飛行経験を積んだ多くの方が、『次はINSPIRE2が欲しい』と口にする本機空撮の世界にどっぷりハマっている方、更なる高みを目指す方は、ぜひこのDJI最高峰の機体、INSPIRE2を飛行させる興奮を味わってみませんか?