「DJI Goggles」の開封~初期設定~撮影方法/使用感をプロが徹底レビュー

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こんな感じの内容です!

ドローンから見える風景を、鳥になった気分で見たくありませんか?DJIドローンに特化したHMD(ヘッドマウントディスプレイ)であるDJI Gogglesは、FPVでドローンを楽しめます。DJI Gogglesの開封から実際の使用した感想までをレビューします。

この記事の目次

 

ますます人気が加熱するドローンの世界。

ドローンレースを筆頭に、ゴーグルをつけてドローンの目線で操縦を行う『FPV』のような操縦に興味を持つ方は多いかと思います。特に、FPSなどのシューティングゲームを好む方には非常に馴染みの深い概念かと思います。あるいは、VRゴーグルのようなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな「一人称視点」であったり「VRゴーグル」のドローン版というイメージを満たすのが、こちらのDJI Gogglesです。

今回の記事では、HMDのドローン用ゴーグルであるDJI Gogglesの魅力を解説していきます。ぜひ、ドローンから鳥になったような視点を味わってみてはいかがでしょうか?

 

DJI Goggleの特徴

こちらのドローンエモーションによる解説動画では、非常に分かりやすくDJI Gogglesの説明がされています。

出典:株式会社Dron é motion(ドローンエモーション)

DJI Goggleは、ドローンのカメラと動きが連動しているHMD(ヘッドマウントディスプレイ)に分類されるゴーグルです。世の中には、ソニーのHMDなど様々な種類のゴーグル型の拡張ディスプレイが販売されています。皆様が想像するVR用のゴーグルなどが非常に代表的かと思います。DJI Gogglesはゴーグル装着者の視点で周囲を見渡すことができ、鳥の目になって空を浮遊しているような感覚を得られます。

しかしながら、こうして周囲を見渡しながら飛行をすることは、『ゴーグルの動き』と『機体のカメラの動き』が連動していることによって可能になります。これによって、頭の動きだけで、カメラの垂直方向の傾きをコントロールすることが可能です。また、モードを変更することでドローンの機体本体の水平方向への旋回を、頭の動きで行うことも可能です。(もちろん、頭の動きに全く連動しないモードも搭載されています。)

したがって、トイドローンのようなカメラの向きが固定されているタイプのドローンでは、こうしたVRと同じようにカメラが連動する操縦は出来ません。

Mavic Pro、Phantom4 Proといったドローンであれば、HMDとしての実力をフルに発揮することが可能です。これは『機体操縦』と『カメラの視点変更』を同時に行っているので、実質的に2オペレーション(2人での操縦)に近いと考えて良い状態です。

メリットをまとめると、

  • ドローンが撮影している映像をゴーグルから閲覧できる
  • ドローンのカメラとゴーグルが連動するため、3DのVRのように楽しめる
  • 2.4GHzの電波帯を使用しているため、使用する際に特別な申請が必要ない
  • ブレの少ない安定したカメラで飛行する映像を楽しめる

ということで、ドローン初心者や子供でも大いに楽しめるのがこちらのゴーグルになっています。

 

『空を飛びたい』という夢を最もリアルに叶えてくれるFPVゴーグル。ぜひドローンをお持ちの皆様は体感してみてはいかがでしょうか。

DJI Goggles

開封

続いて、ここからは実際に箱の中身を見て行きます。

まず、外箱の写真になります。

箱を開けるとゴーグルが丁寧に入っています。

この箱は二段式になっており、ゴーグルが上、下が別の内容物となっています。

 

さらにもう一段下の段を開けると、ゴーグル以外の付属品一式が入ってます。

この内容物を広げていきましょう。

 

こちらが中に入っている付属品です。

以下のものが同封されています。

  1. DJI Goggles 本体 ×1
  2. ヘッドバンド ×1
  3. Micro USB ケーブル ×1
  4. HDMI ケーブル ×1
  5. ワイヤークリップ ×1
  6. クリーニングクロス ×1
  7. 充電器 ×1
  8. マニュアル

出典:DJI Goggles購入時の同梱物(DJI公式ストアより)

 

 

ちなみに、ゴーグルの中身はこのようになっています。

この中に搭載されたディスプレイが、空を飛んでいるような浮遊感を演出してくれます。

 

その後、ゴーグルとバックルを装着します。

 

装着すると、以下の画像のようにピッタリとハマります。

側面には電源ボタンと、電池の残量を示すランプが点灯しています。

実はこの側面の部分はタッチパネルになっており、ゴーグルを着けている間は側面をタップすることで決定を行います。

電源の入れ方

DJIの商品に慣れていない人は、ここでちょっとつまずくか可能性があります。電源ボタンが本体側面にあるのはわかるのですが、1度押しても長押ししても電源が入りません。

これ、結構短い間隔でポチポチと二度押し、かつ2回目は長押しする必要があります。Mavic ProなどのDJIのドローンでは同じように電源ON/OFFが導入されているのですが、慣れないとちょっと戸惑うかと思います。

 

初回はアクティベーションが必要

はじめて利用する際にはDJI Goggleをアクティベーションする必要があります。

DJI Gogglesの電源を入れると、最初のチュートリアルがスタートします。その通りに進んでいくと、アクティベーション方式の選択画面があらわれます。ここで(Mavic Proを例にすれば)リンクさせる方式を選択します。そして、リンクさせる機体であるMavicを起動します。リンクボタンを押すとお互いを認識し、アクティベーション完了となります。

ここまでの設定は、実際にはやや大変ではあります。DJI Goggleも操作方法が少々特殊ですし、DJIアプリとのリンクの問題もあります。説明書のナビゲーションに従って、一つ一つやっていくのが一番早い方法かと思います。

 

ゴーグルを装着して操縦を行う際の注意点

 ドローン用ゴーグルの注意点は、操縦者が装着したまま飛行を行うと法律違反になってしまうことです。
 
改正航空法が違反として定める6つの飛行方法の1つ、『目視外飛行』に該当します。
 ゴーグルを装着している場合は人の目でモニターを見てはいますが、「ドローンを直接見ているわけではない」ので、目視外飛行になります。
 
 
この目視外飛行を行う際には、申請や承認の取得が必要になります。
  • FPVの機能を書面で証明すること(カメラ搭載の画像添付など)
  • プロポのモニターに機体に関する情報が映し出されていること
  • GPSに不具合が発生した際に自動帰還システムが起動すること
 
といった条件が指定されていますが、DJIや有名メーカーの機体であれば基本的に条件を満たしているので、申請を行えば許可は降ります。
 
また、操縦者がゴーグルを同時に装備してフライトを行う際には、安全監視員が必要となります。操縦者は見えていなくても、機体状況を把握出来る人を置くことを義務づけられているということを意味します。そのため、ゴーグルを装着する場合には、いずれにせよ2人以上の人がその場に居ることが条件となります。
 
なお、安全監視員や承認が必要な問題は、一人がドローンそのものの操縦を行い、もう一人がゴーグルを装着して空を飛んでいる映像を見るという、2オペレーションでの使用方法を取ることで回避できます。しかし、基本的に操縦者=ゴーグル装着者となる場合は申請が必要です。目視外飛行の申請自体は、10時間以上のドローン飛行証明とともに国交省に申請を行うことで、比較的簡単に認可を得ることができますが、それでもハードルは少し高いと言えます。申請をせずとも、「人に見せてあげる」という使い方は可能なので、交互に操縦を行ってもよいかもしれません。
 
 

操縦士によるドローンゴーグルを使用した感想

ゴーグルのモードに注意 

使用に関して注意点は、モードが二つあることです。
カメラの視点だけが変わるモード、そして頭の動きに合わせて横方向へ機体の方向が変わるモードがあります。
 
後者に関しては、言い換えるとプロポで動かしている動きと、ゴーグル側の動きが別々に行われます。
コントローラーではなくゴーグルの向きに対応してドローンが方向を変えてしまうと衝突の危険性などがあるので、あまりお勧め出来ません。

推奨する使い方

こちらの動画のように2オペレーションで『子供に風景を見せてあげる』といった使い方が一番良いのではないでしょうか。子供の目には衝撃の世界が広がっていることを想像すると、ほのぼのとした気持ちになってくる動画ですね。
 
実際に弊社操縦士も、親戚の人にゴーグルをつけてドローンからの風景を見せたところ、もの凄く喜ばれたという経験があったようです。
その経験を踏まえて「DJI Gogglesは、控えめに言って最高」というコメントを残していました。ドローンのロマンを最も感じる使い方のようです。
 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、ドローン初心者から老人まで幅広くドローンの世界を楽しむことが出来る、DJI Gogglesについて解説していきました。

ぜひ一度装着してみることをお勧めします。そこには感動的な風景が広がっています。

FPVゴーグルを付けた飛行は、まだまだ可能性の多い領域です。それに対応して、日本での目視外飛行に関しては、規制緩和の話も挙がっています。また、DJIもレース対応ゴーグルを開発しているという話題も上がっており、今後もまだまだ注目のニュースが出てくる領域と言えるでしょう。

 

ぜひ、DJI Gogglesでドローンの楽しさを最大限味わってみてください。

 

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『空を飛びたい』という夢を最もリアルに叶えてくれるFPVゴーグル。ぜひドローンをお持ちの皆様は体感してみてはいかがでしょうか。

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