【DJI】世界最大手ドローンメーカー、DJI社を徹底解説【ドローンメーカー】
こんな感じの内容です!
世界的大手ドローンメーカーDJIはドローンを操縦する方にとっては親しみ深い企業ですよね。しかしながら、ドローンに初めて興味を持った方々には馴染みが薄いですし、しっかりと説明できる方は少ないのではないでしょうか。本記事ではそんなDJIの知られざる姿を詳しく紐解いていこうと考えています。
目次
DJI社とは一体どういった会社なのか
世界的な大手ドローンメーカーのDJIはドローンを操縦する方にとっては親しみ深い企業ですよね。しかしながら、ドローンに初めて興味を持った方々には中国企業であるDJI社は馴染みが薄いですし、DJIをしっかりと説明できる方は少ないのではないでしょうか?
本記事ではDJI社を知らない方のみならず、既に「ドローンと言えばDJI」という認識を持っている方々にまで楽しんでもらえるよう、そんなDJIの知られざる姿を詳しく紐解いていきます。
DJIの現在の立ち位置
現在DJIは世界の民生用ドローン市場で推定シェア7割のドローンメーカー大手です。本社は中国の深センにあります。
例えば2016年の世界ドローン市場は約45億ドル(1ドル=109円換算で日本円にして4905億円)なので、DJIが大きなグローバル企業だということがよく分かります。
体感的には日本国内でのシェアは10万円以上の価格帯についていえば、9割がDJI社なイメージです。正確ではないでしょうがほぼ間違いないと思います。
そして、従業員数も多くグローバル社員が6000人を超えています。まさにドローン業界におけるリーディングカンパニーであり、ドローンと言えばDJIを連想する方が多いのも頷けますね。
ドローンの機体本体はもちろんですが、ドローンを制御するフライトシステムや、ドローンに搭載されている映像がぶれないカメラのジンバル技術を生かした手持ちの高性能カメラなども取り扱っています。
日本におけるDJI社の立ち位置
日本では、日本法人のDJI JAPANとして従業員130人を擁し、品川シーズンテラス内にオフィスを構えています。
そして、日本オフィスは本社以外では最大の規模を誇る開発拠点となっています。
国内にはいくつかのDJI正規代理店がありますが、新宿と日本橋には実際に路面店としてDJI認定ストアがあります。
操縦の体験会を実施している店舗もありますので、購入を悩んでいる方は店舗が近ければ実際に飛ばしに行ってみるの良いかもしれません。
筆者も以前新宿のストアでドローン(MAVIC)の操縦体験をしたことがあります。
今後本格的にドローンを楽しみたいと考えている方は機会があれば一度訪れてみるのも良いかもしれません。
DJIの歩み・歴史
年 | 出来事 |
2006 | DJI 創業。 創業者かつ現社長は汪滔(Frank Wang フランク・ワン)です。 |
2009 | DJI初の製品となるXP3.1フライトコントローラーシステムをリリース。 *フライトコントローラーとはドローンの要とも言える飛行制御のシステムです。 |
2012 | 現在のDJIの代名詞「Phantom」シリーズの第1弾を発売。 その後もドローンを続々とリリースしていくことになります。 |
2014 | 手持ちジンバルである「Ronin」、 カメラ一体型ドローン「Phantom 2 Vision+」をリリース。 世界初のプロ向けカメラ一体型ドローンである「Inspire 1」も発表されました。 |
2015 | 手ぶれ防止機能搭載4Kカメラ「 Osmo」をリリース。 現在はスマートフォンを取り付けられるタイプも発売しています。 |
2016 | 最新(2017年8月時点)の「Phantom」シリーズの「Phantom4 pro」、 4K動画撮影に対応した小型のドローン「Mavic Pro」が発売。 |
2017 | DJI史上もっとも小型の 「SPARK」が発売。 手軽さと豊富なカラーバリエーションで話題に。 |
このように、最新の技術を搭載した機体を次々とリリースしていく姿もDJIが世界で人気を集める秘訣かもしれませんね!
DJI製ドローンとは
現在DJIから販売されている製品は非常に多いです。
その中でも一般者向けの主要な商品と言える「Spark」、「Mavic」、「Phantom」、「Osmo」をご紹介します!
(一般者向けと書きましたが、Sparkを覗き製品はプロ用途にも耐えれるクオリティの空撮ドローンです)
Spark
間違いなく今年(2017年)もっともドローンファンをにぎわせた最新の機体です!
発売情報が出てから大きな話題になりましたね。
DJIドローンの中で1番小さく、また、初のカラーバリエーションを備えた期待として人気です。
手軽に撮影できる機能や比較的手頃な値段のおかげで、初心者にもぴったりのドローンと言えます。
※スペックなどの詳しい情報はこちらへ
Mavic
「Mavic Pro」は「Spark」が発売されるまでもっとも小型のDJIドローンでした。
しかし、「Spark」よりもスペックが高いため差別化ができています。
「Spark」では物足りない方にはぴったりでしょう。
※スペックなどの詳しい情報はこちらへ
Phantom
今やDJIのみならず、ドローン全体を代表する機体とも言えるのがこの「Phantom」シリーズです。
ドローンに詳しくない方にドローンをイメージしてもらうと、この「Phantom」の形を思い浮かべるのではないでしょうか。
現在(2017年8月)は「Phantom4 PRO」まで発売されています。
※スペックなどの詳しい情報はこちらへ
Osmo
こちらはドローンではなく、ドローンについているジンバルの技術を応用したカメラです。
ジンバルとは、ドローンのカメラの映像が乱れないように衝撃を吸収したり、カメラの角度を変えたりする装置のことです。
「Spark」以外のDJIドローンには 3 軸のジンバルが付いていて、ぶれのないスムーズな映像を撮ることができるのですが、それをカメラに応用したのが「Osmo」シリーズです。
カメラ一体型のものと、お手持ちのスマートフォンを取り付けるタイプの「Oamo Mobile」が売られています、
DJIによる資格
現時点(2017年8月)では日本国内で国家公認の資格はありませんが、DJI JAPANはDJI CAMPを主催し、DJIドローン操縦者向けの民間資格を発行しています。
DJI CAMPとは?
DJI CAMPでは、DJI スペシャリスト・DJI インストラクター・DJI マスターの3つのレベルの資格が用意されていて、その取得によってDJIのドローンを正しく安全に使用できる操縦者として認定されます。
レベル | 条件等 |
DJI スペシャリスト |
・10時間以上の飛行操縦経験
・DJI製品のユーザーマニュアルの熟読
・実際のマルチコプター飛行業務に従事できる者
|
DJI インストラクター |
・50時間以上の飛行操縦経験 ・国土交通省に無人航空機の飛行に関する許可・承認に係る申請の経験 ・DJIスペシャリストの教育、監督、技能資格の認定を行う |
DJI マスター |
・DJI JAPAN 株式会社より直接任命 ・100時間以上の飛行操縦経験者 ・DJIインストラクターの教育、監督、技能資格の認定を行う ・DJI CAMPの運営に参画 |
DJIインストラクターやDJIマスター企業が開催するDJI CAMPに申し込むことで参加できます。
DJIスペシャリストに関しては、10時間の研修を含む講座も開催されているので、初心者でも取得が可能です。
資格取得のメリット
シェア7割を誇るDJIが主催しているからこそ、信頼性という観点からそもそも取得する意味がありますし、実際に国土交通省へドローン飛行の許可を申請する際に有利に働くというメリットもあります!
さらに現在はドローンの保険料が割引かれるという特典がありますが、今後はさらに増える予定でいるそうです。
また、DJIは国土交通省航空局の定める「講習団体を指導し管理する団体(4団体)」の内の1つにもなっているため、資格を取得すると技術的な担保がなされたとみなすこともできるでしょう!
DJIのソリューション
通常ドローンと聞けばテレビや映画の撮影としての空撮を思い浮かべることが多いかもしれません。
しかしながら、DJIのドローンが利用されるのはそのような空撮に限った話ではないのです。
農業
よく言われるのが、農業利用。
空撮データを利用して作物の様子を見たり、効率よく迅速に農薬を空から散布したりできます。
実際に持ち運びやすく、映像の質もいい「Phantom」を利用して、作物の生育状況を調べた事例が存在します。
他にも、農薬や肥料を撒くための専用ドローンもあります。
交通インフラ
橋などの交通インフラ点検にも使われます。
インフラ点検向けの丈夫な機体は既に販売されています。
ドローン業界で圧倒的な存在感を放つDJIだからこそ、老朽化するインフラに対して深刻な人手不足に陥っている日本を将来的に助けることができるかもしれません。
救援活動
意外に感じられるところですと、救助活動時のドローン利用でしょうか。
他社と協働してDJIのドローン「Inspire」に赤外線カメラを搭載することで、目視が厳しい場所であっても救助すべき人間を探し出すことができます。
ドローンが実際の災害の現場で多く使われる日も遠くはないのかもしれません。
簡単に3つの例をピックアップしてご紹介しましたが、この他にも様々な分野でDJIのドローンは活用されています。
まとめ
DJIがドローンメーカーとして確固たる地位を築き上げたポイントが少しでも伝わりましたでしょうか。
本記事や公式サイトでご覧になったことのある方はご存知だと思われますが、DJIのロゴの隣には「The Future Of Possible」と記されています。
未来の可能性に向かっていくDJIの気質がドローンを愛好する人々を惹きつける大きな理由の1つなのでしょう。
今後もDJIから目が離せませんね。
DJI製品の購入はこちらからになります。