【DJI Spark】小型ドローンSparkとは?【レビュー】

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DJIを代表する小型ドローンのSpark。コンパクトで軽量、簡単に初心者でも扱える機体Sparkですが、本当に『買い』の機体なのでしょうか?実際の飛行を行った体験を基に、Sparkの長所と短所をレビューしていきます。

この記事の目次

Sparkは、DJIから発表された小型ドローンの代表機種です。それ以前に、DJIはMavic Proという折りたたみ可能なコンパクトドローンを発売していましたが、SparkはMavic Proとはまた違った客層を狙った最高の最小・空撮向けドローンに仕上がっています。サイズが小さいため室内で飛ばすことが可能で、それに加えて遊べる機能も盛りだくさん。そんな、ドローンを飛ばすことそのものを楽しめる要素がぎっしりと詰まった機体になっています。
 
今回はそんなSparkをレビューしていきます。
 

長所

・最高にコンパクトで軽量

Sparkを手にして、まずそのサイズに驚かれる方が多いでしょう。事前に小さいということはリサーチで十分把握していた方でも、それは想像を遥かに超えるコンパクトサイズだと感じるはずです。Mavic Proがコンパクトなドローンであることを忘れてしまうほど、サイズ感に差があります。
しかし、Mavic Proのように折りたたむことはできません。仮に折りたたむことができたら、スマートフォンと同じくらいのサイズ感で持ち運びが出来たことを考えると少し残念です。

・飛ばすまでが本当に簡単

次に驚いたことが、驚くほど飛ばすまでにストレス無いということです。送信機が無くても飛行させることができるSparkは、他の機種と違ってスマートフォンと直接接続するだけに、面倒くさい設定を正直懸念していました。しかし、全くの杞憂に終わりました。私たちは、最初からWi-Fiを設定して飛ばしたのですが、ゆっくり設定しても2分30秒程度ですべての行程が終わりました。これは素晴らしいユーザーへの配慮だと主増す。

・ジンバルの固定具が不要

非常に細かい部分ですが、SparkはDJIの他のラインナップと違って、機械式の2軸ジンバルを搭載しています。これはメリット、デメリットがそれぞれあるのですが、ジンバルの固定具がいらないという点は圧倒的にメリットです。
Mavic ProやPhantom 4 Proにはジンバルの固定具が付属しているのですが、この取り扱いが実は厄介なのです。固定具を取り外し忘れて飛ばすと、ジンバルが動かず、ひどい映像になったり、モーターに負荷がかかって壊れてしまうこともあります。その点、固定具のいらないSparkは持ち運びにぴったりだと言えます。

・カラーバリエーションが豊富

Sparkの大きな特徴の1つが、カラーバリエーションの豊富さです。基本的にDJIのドローンは無機質なイメージのカラーリングで、バリエーションも1色しかない場合が多い傾向にあります。例えば、Phantomは歴代すべて白色ですし、Mavicも黒っぽいカラーの一色展開です。
そんな中、Sparkは5色のカラーリングを展開しています。そのカラーリングも明るく、とてもポップな印象で、女性にも男性にも合うようなオシャレな色だと思います。また、黒や白といったドローンよりも、遠方からの視認性が高いというメリットもあります。

・プロペラガードがコンパクト、かつ取り外し簡単

Sparkは一番最初に持つドローンとして非常に優秀な機体だと思います。ドローンを操縦したことのない人からすれば、墜落や衝突のリスクを非常に恐れているかもしれませんし、事実、高速で回転している鋭利なプロペラが人にぶつかれば、怪我は免れないでしょう。それを防ぐためのものが、プロペラガードです。基本的にプロペラガードはその性質上、プロペラを囲うように装着されるので、大きくなってしまいます。ですが、Sparkはプロペラ自体のサイズが小さいため、プロペラガードもコンパクトサイズに収まっている上、取り外しもワンタッチで簡単でした!パームコントロールを実装したSparkに、プロペラガードはマストですね。

・墜落した時のリスクが少ない

ドローンは空を飛ぶものなので、どうしても墜落と隣合わせではあります。ですが、Sparkの良さとして挙げられるのが、墜落した際、周りの人やモノに影響を与えるリスクが少ないという点です。それは、非常に軽量でコンパクトであるが故の長所だと思います。もちろん、いくら小さいとはいえ人を傷つけるリスクはあるので、飛ばす際は安全確認を怠らないようにしましょう。

・ドローン操縦初心者でも楽しめる楽しい機能が満載!

ここもDJIが大きく宣伝していた部分です。既存のジェスチャーコントロールに加え、今回からはPalm Control(パームコントロール)という機能が追加されました。これは、手のひらをかざして決まったジャスチャーをすることで、ドローンを操作できるという新機能です。編集部でも試してみましたが、自分の手と磁石でくっついているかのように動く技術に感動しました。従順なペットを手に入れたようで、

短所

・飛行時間が短い

こちらもコンパクトドローンの共通する課題なのですが、飛行時間が短くなってしまう傾向にあります。それは、積載するバッテリーの重さ/サイズが制限されてしまうからです。実際に、Mavicのバッテリーとサイズを比較してみると、Sparkのバッテリーは二回り以上小さいようです。イメージとしては、デジタル一眼レフカメラのバッテリーを一回り大きくしたという印象です。
Sparkの公式スペックで記載されているのは、最大飛行時間16分とのことですが、安全に着陸させることを考慮すると、最大でも10分程度しか飛ばせない計算になります。ヘビーに空撮をしたいユーザーには向いていないですね。

・4K空撮ができない

こちらも、課題にはしましたが、ユーザーのニーズを考えると、全く問題ではないと思います。現行機種はMavicも含め、すべて4K空撮に対応していますが、SparkでSNSにアップするような映像を撮りたいというニーズに対して、4K画質は必要でしょうか?私たちは、SparkとDJIの「取捨選択」が非常に秀逸だと考えています。Sparkがターゲットにしているライトユーザーに向けて、4Kを用意して機体重量の増加や価格の高騰を許すよりは、そこをフルHD画質に抑え、価格と機体重量も抑えたのでしょう。

・若干風に弱い

先程、風に強いと書きましたが、それはあくまでもコンパクトドローンとしてという意味です。弱風下ではPhantomやMavicに見劣りしない完璧なホバリングを見せてくれましたが、これは海の上などの強風の吹くエリアではどうでしょうか?事実、Mavicもかなり風に流されます。おそらくそれ以上にSparkは風の影響を受けると思います。ですが、先述の通り、DJIのフライトコントローラは非常に優秀なので、それでバランスを崩して墜落するようなことはないですし、操作不可能になることもないでしょう。

・スマートフォンのみで思った通りの空撮をするのはかなり難しい

このSpark、コントローラーが不要で、スマートフォンだけでも操作することが可能です。これはアウトドアや旅行の際に荷物を減らすことができて良いのですが、その一方でスマートフォンならではの課題があります。基本的にDJIのコントローラーはすべて物理ボタンと物理スティックで操作します。ですから、親指でスティックを操作しながら、人差し指などでカメラ操作を行うことができたのですが、これがタッチパネルだとかなり難しいです。よって、思った通りの空撮をしたいのなら、別売りのコントローラを購入する必要があります。またはMavicといった中型の機種を選ぶという手もあります。

・ジンバルが機械式でその上2軸!可動域も違う?…

続いてはカメラについてです。DJIのドローンにはほとんどジンバルという機構が実装されています。これは、ドローンの振動や動きでカメラがぶれないようにする装置で、ドローン空撮には非常に重要な機能です。 他のラインナップでは、このジンバルは電子制御されています。カメラの傾きをセンサーで検知して、カメラの角度をモーターで制御するという仕組みです。しかし、Sparkのジンバルは機械制御です。こちらは、おもりでバランスをとっているやじろべえのようなものです。
ですから、他ラインナップのものよりジンバル自体の性能は落ちます。またSparkだけ2軸ジンバルになり、可動域も他のドローンより狭くなりました。
しかし実際にこれが全く使えないというわけではなく、実用レベルでは全く気になりませんでした。恐らくライトユーザーにとっては、十分な性能であると言えるでしょう。

まとめ

総合的に判断して、Sparkは間違いなくコスパの高い機種の決定打と言えるでしょう。Mavicの半分の価格で、ここまでの機能を実装しているドローンはDJIだからこそ提供できたように思います。また、実際に飛ばしてみて、やはりその安定感には感動しました。サイズも小さくて室内で飛ばすことも出来る上、パームコントロールといった遊べる機能も盛りだくさん。ドローンを飛ばすことそのものを楽しめる要素がぎっしりと詰まった機体となっています。

ドローンに興味を持ち始めた方、特に初心者の方にはかなりオススメできる機体となっています。
ぜひ送信機も同時購入して、ドローンの世界に一歩足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

 

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