Phantom4 ProとMavic Proの価格・機能の違いとは?プロが徹底比較!

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DJI小型ドローン「Mavic Pro」と、「Phantom4 Pro」は、最もスタンダードな空撮ドローンであり、この2択で悩むで悩まれる方も多いかと思います。MavicとPhantomを愛するドローン講師がその実力を徹底比較します。

この記事の目次

DJI小型ドローン「Mavic Pro」と、「Phantom4 Pro」。2018年初旬現在最もスタンダードな空撮ドローンであり、初めてのドローン、もしくはホビードローンから買い替えるドローンをこの2択で悩まれる方も多いかと思います。MavicとPhantomを愛するドローン講師が、その実力を徹底比較します。

 

スペック表

機種名 Phantom4 Pro MAVIC PRO
特徴 4K動画、障害物回避 4Kカメラ、障害物回避
障害物検知 前後方・左右 前方・下方
最高速度 スポーツモードで72km/h(無風状態)
スポーツモードで64.8km/h (無風状態)
最大伝送距離 4,000m 4,000m
最大飛行時間 約30分 約27分
有効画素数 2,000万画素 1,271万画素
動画解像度 4K 4K 
対角寸法(プロペラを含まず)  350mm 335mm
重さ(バッテリー・プロペラ込) 1,388 g 743g (ジンバルカバー含む)
価格 204,000円 129,800円

 

サイズ・重量

重量で言えばMavicが743gと圧倒的に軽いです。Phantom4 Proはバッテリーだけで468gあるのでかなりの違いです。 またサイズに関して言うと、折りたたみ式ドローンであるMavicには、売り文句として「ペットボトルサイズ」というコピーが付いています。そして、その名の通りリュックの中に気軽に入れて持ち運ぶことが出来ます。例えば、これだけ軽量だと登山に持ち込み山頂で飛ばす際に、仮に故障などで飛ばなくても「別にかさばらないし、そこまで重くもないし、まあいいか」と思えます。対してPhantom4 Proは専用のショルダーバックで丸々1機収納しなければ持ち運べないほどの大きさがあるので、「苦労して山や海に運んだものの飛ばせなかった…」という際のショックが大きくなります。そうした意味で、趣味としてドローンを楽しむ際には、Mavic Proの携行性はとても大きな優位性があります。

 

飛行性能

機種名 Phantom4 Pro MAVIC PRO
最高速度 スポーツモードで72km/h(無風状態)
スポーツモードで64.8km/h (無風状態)
最大伝送距離 4,000m 4,000m
最大飛行時間 約30分 約27分
最大対風抵抗 10m/s (実感値で7m/sほど)

 

速度・時間・距離

最大伝送距離、最大飛行時間の点に関しては目立って大きな差異はありません。最高速度に関しても72km/hの速度を出し続けるシチュエーションはそれほど無いので、意外にも飛行性能の点で大きな差異は無いと言えるでしょう。ただし、DJIが公表しているMavicのスペック情報では(無風状態)というカッコがつくので、ある程度風が強い状況下で最大速度の飛行を行う場合は、Phantom4 Proの方が安定していると考えて良いでしょう。

 

耐風・安定性

最新のDJI製品は、非常に安定しており、Mavic Pro(Platinum)とPhantom4 Proも無風時に離陸させるとその場で精度高く止まってくれます。ただし、耐風性に関してはドローン本体の重量やサイズが影響します。Phantom4 Proは、耐風性能が10m/sあり、7mほどの強風が吹いていても平気で飛行してくれます。Mavicよりも2倍重量があることが納得できるほど、屋外ではPhantom4 Proの安心感は大きく、ビル風の強い都心部などでも、弊社操縦士は飛ばして撮影を行っています。一方で、Mavic Proは風速5mまでなら安定した停止(ホバリング)・飛行が可能ですが、それ以上の風の強い日に飛ばすにはやや躊躇するのが現状です。屋外で安心して安定した撮影を行うことが出来るのは断然Phantom4 Proでしょう。

 

カメラ性能

画質

Mavic Proは「綺麗な空撮映像を見たい」というニーズには十分答えられています。 Mavic Proの場合も、Phantom Proと同様に4K動画に対応しており、趣味で使うためのカメラ性能としては十分ではないかと思います。他にも、Mavic ProのカメラはFHD撮影で24fpsから96fpまで選択できますから、動きの激しい映像を撮影したい際でも十分に満足に行く撮影が出来るでしょう。ただし、有効画素数の視点で言うとMavic Proが1271万画素、Phantom4 Proが2000万画素と、やはりそれなりに画質の差はあります。映像制作会社様など、仕事で空撮を行う場合はPhantom4 Proを使用するのが無難であると言えるでしょう。

フォーカス・ジンバル

ジンバルとは、風や機体自身のブレを除去してくれるカメラ制御機能を意味します。ドローン・ハンディカメラなど動く映像を撮影する場合には、ジンバル性能の差が映像クオリティを大きく左右します。Mavic Pro、Phantom4 Pro双方とも3軸ジンバルが搭載されており、パン(水平・左右)、チルト(垂直・上下)、ロール(回転)を制御するため、ほとんどブレない映像が撮影できます。そのため、3-4m/sの風速でも十分ジンバルの力でブレ補正が可能です。 しかし、Mavic Proは機体そのものの耐風性の問題から、それ以上の強風時ではジンバルでの修正が利かないため、Phantom4 Proを用いることが無難であると言えるでしょう。

 

送信機の操作性

Mavic Pro(Platinum)のプロポ(送信機)はスマートフォンを挟み込んで利用するスタイルとなります。Mavic Proでタブレット端末は標準装備では装着できず、Amazonなどで販売されているDIYアクセサリーを使って装着することになりますが、プロポが小さいのであまりバランスは良くなりません。 一方、Phantom 4 Proは標準でスマートフォンとタブレット端末を選んで装着することができます。 一言メモ:Phantom4 ProはDJI公式のモニター端末「CrystalSky モニター」を別途購入して装着することができます。通常のタブレットよりも明かりが強く日差しのある屋外でも見やすいです。頻繁に空撮をするユーザーには「CrystalSkyモニター」もかなり一般的に使用されています。

 

プロペラ音

Mavic Proの新モデルとしてMavic Pro Platinumが2017年10月に発売されました。Mavic Pro Platinumは「60%も軽減された飛行ノイズ制御」が売りとして発売されましたが、その違いがなかなか感じづらいとの評判もあります。プロペラが回る音の騒音レベルとしてはMavic Pro(Platinum)もPhantom4 Proも変わらず、かなりのプロペラ音が飛行時には鳴り響きます。ただし、音の中から不快な高周波の音が無くなっているため、その違いが大きいというのがポイントでしょう。

 

価格・コスパ

Mavic Proが12万9800円、Phantom4 Proが20万4000円と、7万円以上の価格差があるため非常に迷うところではあります。飛行性能に目立って大きな差異が無いこと、個人的な空撮として使う分にはどちらもカメラ性能も十分であることから、携行性の高いMavic Proを買っておけば間違いないと言えます。ただし、Phantom4 Proの長所は、耐風性の高さを代表に、『誰もが安心して飛ばせる機体』として、より多くの人が空撮を楽しめる世界を目指していることだと言えます。ドローンは風に煽られて墜落すれば事故が起こる可能性もありますし、お子さんのいらっしゃる方などは、Phantom4 Proからドローンを空に打ち上げる楽しさを知っていくのもよいでしょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

Phantom4 ProとMavic Proはどちらも非常に優秀な機体です。空撮ドローンとしての性能は、やはり価格差がある分Phantom4 Proの方が安定して撮影を行うことが出来るという点で高いです。ただし、携行性が極めて高いMavic Proは、個人的に楽しむ用途のドローンとして、完成度は非常に高いと言えます。

初めて中型ドローンの使用を始める方で、ご予算に余裕の無い人はまずはMavic Proからが無難でしょう。ただし、ある程度予算に余裕があり安定して長期間空撮の技量を磨いていきたい方は、Phantom4 Proを購入することで、本格的な空撮ドローンの世界に足を踏み入れるのが良いかもしれません。

どちらを選んでも、恐らく後悔のする選択ではありません。DJIを代表するこの2機体は、あなたの生活を楽しく豊かにしてくれるでしょう。

 

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